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テーマ「働きやすい病院をめざして」

終了報告

2010年6月23日
対象:医学部学生・研修医・
医学科卒業生・全職員


瀧野 敏子 先生


岸部 麻里 助教


学生と教授陣による
   パネルディスカッション

 去る 6月23日、“働きやすい病院”をテーマに「合同入局説明会」が開催されました。多くの学生が気軽に参加できるよう、昨年までの2日間から1日に期間を短縮し、各科における職場支援の取り組みについては ポスター展示による発表となりました。
 まず始めに二輪草センター 岸部麻里助教から「前期研修医の意識調査からみる働きたい職場とは 」の発表が行われ、その後特別講演としてNPO法人女性医師のキャリア形成・維持・向上を目指す会( ejnet )代表理事の瀧野敏子先生をお招きし、『すべての医療従事者にとって働きやすい病院とは』についてお話いただきました。女性医師に対する支援ばかりでなく、全職員のワークライフバランスを考慮した職場環境の整備が重要であることを、働きやすい病院認証を受けた病院での実際の取り組みを例を挙げてご説明下さいました。他施設で行われている取り組みが、離職率の減少、職員のモチベーションの向上へとつながり、病院を優れたものに変えていくことを分かりやすく教えて頂き、本学でも是非見習うべきとの思いを抱かれた方も多かったと思います。
 次いで、昨年好評でした「学生発表と 旭川医科大学教授陣 によるパネルディスカッション」を行いました。医学科5年の菅原基史さんによる司会のもと、同じく医学科5年の渡部真祐子さんが学生そして女性としての視点から働きやすい 職場について発表し、支援される女性医師こそ意識を高く持つことが大事との考えを述べてくれました。パネリストには、放射線科・油野教授、麻酔科・岩崎教授、脳神経外科・鎌田教授、第2外科・古川教授 にご参加いただき、各医局での女性医師に対する支援、それを支える医局の雰囲気、男性医師の育児休暇取得などの学生からの質問にお答えいただきました。参加した学生さんには、いずれの教授も育児支援について大変ご理解があるということが伝わったのではないでしょうか。「医局員の人数が少ないと支援したくてもできない」という現状について触れられた先生もあり、人材確保の重要性を痛感しました。

   
ポスター展示 ポスター前説明会

 開会の挨拶で学長も述べられていましたが、旭川医大は全国的に育児支援のモデルとなる病院として認識されてきています。各診療科のポスターや教授陣のパネルディスカッションをみても、医師として、家庭人として、充実して過ごせるような職場環境が整っていると思います。一人でも多くの学生が、将来、旭川医大で活躍してくれるよう願っています。また、合同入局説明会は、診療科全体の支援内容を知る良い機会ですので、さらに多くの学生さんに参加してもらえるよう工夫を重ねていきたいと思います。
 最後になりましたが、共催いただいた卒後臨床研修センターおよび旭川医大医学部医学科同窓会に、この場を借りてお礼を申し上げます。
  皆様、本当にありがとうございました。