第8回イブニングセミナー

終了報告

日時:2018年10月22日(月)
対象:全職員・学生・医療関係者





セミナーの様子

 平成30年10月22日に第9回イブニングセミナーを開催しました。今年度は「アンガーマネジメント」について秋田大学総合地域医療推進学講座准教授である蓮沼直子先生にご講演頂きました。会場には過去最高の105名の聴衆が集まり大盛況でした。内訳は医師14名・看護師59名・看護学科教員7名・学生7名・事務6名その他(コ・メディカル)12名でした。以下に蓮沼先生のご講演の要旨をまとめます。
アンガーマネジメントとはこちらの気持ちを上手に相手に伝え、相手を傷つけず、自分を傷つけず、物を壊さずにコミュニケーションをとることが目標です。まずは怒りについて知ることが重要ですが、怒りとは感情表現であり、自分の身を守るための役割であったり、伝達手段となったりするわけですが、問題となる4つの怒り尺度として強度・持続性・頻度・攻撃性があります。怒りのコントロールには@衝動のコントロールA思考のコントロールB行動のコントロールの3つが重要です。
@ 衝動のコントロール
怒りの感情がわいてきたら6秒待つことが重要です。その間はフォーカスをずらすために怒りの場から離れたり、自分との会話をしたり、思考を停止するなどの自分に合ったやり方をみつけ、繰り返すトレーニングが必要です。
A 思考のコントロール
〜すべきという自身の価値観が裏切られたときに怒りがわいてくるので相手との価値観の境界線を広げ、安定させ、さらに開示すると良い。また、「べき」の検証をして自分のコアになる価値観を見直すことも必要。コミュニケーションの基本として相手を変えることはできない、コントロールできない事を認識することも大切です。
B 行動のコントロール
怒りの性質として上から下に流れるので一番力の弱いところに集中するので、自分のところで止める意識が必要。身近な対象から期待や甘えが裏切られたときに怒りが強くなりやすい。怒りをコントロールする方法としてはまず自分の怒りについて知ることが大事でどんなときに、何に対して、誰に対して怒りやすいかメモをとって検証するのも良い。感情を伝えるときには私はこう感じていると伝え、怒るときには行動について具体的に伝える必要がある。
怒りの許容範囲をコップに例え、コップの大きさは人それぞれですが、一杯になったら気分転換を図り溢れないようにする工夫が必要。
今回の内容を踏まえ、怒りをコントロールすることで職場環境が改善し、働きやすさにつながるものと思います。
最後になりましたが、お忙しい中お集まり頂く職員の皆様のために今回のような実りあるセミナーを開催していきたいと考えておりますので今後もふるってご参加下さい。