平成27年度「くるみん認定」取得記念

第6回イブニングセミナー

終了報告

日時:2015年8月28日(金)
対象:全職員・学生・医療関係者


生田 倫子先生


セミナーの様子

 平成27年8月28日に第6回イブニングセミナーが開催されました。今年度はくるみん認定取得記念として「モンスターよ、どうぞいらっしゃい!!!“システミック”に見立てて対応する術を学ぶ」のタイトルで神奈川県立保健福祉大学准教授である生田倫子先生を再度お招きしご講演頂きました。今年の参加者は57名でした。
 まずはじめに、二輪草センター助教の菅野恭子先生から職場のストレス・トラブルに関するアンケートの集計結果を発表がありました。医師118名、看護師374名から回答がありました。昨年同様、約9割の方が職場でのストレスをかかえており、そのうちの3〜4割が人間関係に最もストレスを感じているという結果でした。男女別にみますと医師の場合女性の方が人間関係にストレスを感じている割合が多く、一方看護師では男性の方が人間関係にストレスを感じている割合が多いという結果でした。モンスターペーシェントを診察・担当したことがあるかの問いに対し医師の69%、看護師の54%にあるとしており、両者共に上司に相談している解答が最も多かったです。医師は医療支援課に相談している割合が多く、看護師の7%は自分で解決していると解答していました。
 次に生田倫子先生によりモンスターペーシェント クレ-ムに対する上手な対応術についてご講演頂きました。モンスターペーシェントに対応する際は相手にひるまず、相手の気持ちを良く理解し(ているように見えて)、落ち着かせて、何を話して良いか困ることがないようにし、いざというとき相手の目を見て、ぐっと近寄って心に響く落し文句を言うという相手を恋人にみたてて対応するというユニークなアプローチ法についての解説がありました。前回も紹介された有効な技法の1つであるコンプリメント技法ですが相手の可能性やいいところに着目するもので、相手の鎮静効果やオープンマインド、信頼する気持ちが生まれ説得できる可能性が高くなるというものです。今回は間接コンプリメントの有用性について具体例を挙げて解説して頂きました。難しい内容をわかりやすくお話しして頂きましたので今後の人間関係のトラブルに大いに役に立つのではないかと思いました。
 最後になりましたが、お忙しい中アンケートにお答え頂きました先生方、看護師の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。皆様、本当にありがとうございました。

吉田 晃敏 学長 菅野 恭子 助教 平田 哲 病院長