第11回イブニングセミナー

終了報告

                        日時:2022年5月13日オンライン(ZOOM)
              対象:全職員・学生


芳賀慶子氏


石崎涼子氏

 令和4年5月13日、第11回イブニングセミナーを開催しました。今まで同業の方のワークライフバランスの講演を聴く機会はありましたが、今回は異業種から学ぶワークライフバランスとしてお二人の方に講演を依頼しました。まずお一人目は末広小学校の特別支援コーディネーターをされている芳賀慶子さんにお話し頂きました。「想像を超える両輪生活〜自己肯定感UPで楽しむ〜」のタイトルでお二人の息子さんを育てながらどの様に両立されていたかをお話し頂きました。お子さんが小さいときは12時間仕事に拘束されており、ライフには3〜4時間しかとれない毎日でしたが、週末に子供と存分に過ごし、寝る、食べる、遊ぶ、笑うことを大切にしていたそうです。ご自身の子育ての実態、実践を通して教育相談、保護者面談に生かせたとの事でした。印象的だったのが自分なりの「これだけは、続ける」を絞り、その中でお二人の息子さんの成長日記をつけられていたとのことです。また、息子さんが野球のチームに属することで自分の幅を広げ、人との絆を深めることができたそうです。ワークライフ2刀流でのキャリア形成を通して暮らしがシンプルになり、人としての幅、共感力、価値観の変化を実感され、自分育てとなったそうです。続きましてお二人目は森林総合研究所勤務、この春から筑波大学連携准教授を兼任されております石崎涼子さんにご講演頂きました。「野生の王国「研究者ワールド」でのキャリア形成とワークライフバランス」のタイトルでお話し頂きました。森林総合研究所は女性の少ない職場で、大変な思いをしながら大学院に行かれたそうですが、男女共同参画室ができるのをきっかけに風向きが変わったそうです。その時期に出産、子育てが重なったため、育児支援の実験台として様々なサポートを受けることができたそうです。また、仕事の負担感と幸福度が反比例していることもグラフを用いてわかりやすく説明していただきました。育児の大半はご自身が行っていますが、出張の時は義母にお願いしていたそうです。家事に関しては夫婦で分担していますが、子供たちの家事参戦を促し、現在高校の息子さんは弁当作りを自分で行い、料理もできるようになったそうです。長男が小学校6年生、次男3年生のとき、子供たちを義母に預け4か月半ドイツに単身留学をされています。ドイツと日本の子育て事情の違いについてですが、制度や設備は日本の方が整っているそうです。ドイツはバリアだらけですが、困っていると必ず誰かが助けてくれるそうです。また、火を使わない料理(パン、チーズ、ハム)カルテスエッセンを紹介して頂きました。この方法だと手軽で誰でも用意できるので、気軽に人を呼んで楽しむことができるそうです。最後に耕運機の操縦にたとえ、子育ては手元で何かをコントロールしようとするとうまくいかない、先のゴールを見つめながら、手元をゆったりと構えているくらいが良いのではないかとお話下さりました。今回のお二人の講演では大変な中、前向きに対応されている点、積極的に楽しんで関わっていくこと、周りの目を気にしないこと、子育てで得るものが大きかったと話されていた点が共通していました。最後になりましたが、お忙しい中お集まり頂きありがとうございました。講演内容はYouTubeでも配信いたしますので、当日参加できなかった方は是非ご覧ください。今後も皆様のために、実りあるセミナーを開催していきたいと考えておりますのでご参加下さい。

                二輪草センター助教  菅野 恭子