腎泌尿器外科紹介ムービー
医局からの眺望

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難治性過活動膀胱に対する治療を行っています

 過活動膀胱は、尿意切迫感(急な尿意)を認め、頻尿および/または夜間頻尿を伴う症状を呈する疾患です。過活動膀胱で悩んでいる方はとても多く、国内では1000万人以上が悩んでいるとされています。一般的な治療方法は、減量等の生活習慣の改善と薬物療法ですが、これらの治療が十分な効果を示さない「難治性過活動膀胱」の患者さんがいます。難治性過活動膀胱の患者さんに対しては、ボトックス療法と仙骨神経刺激療法が保険適用されています。
 仙骨神経刺激療法とは、排泄に関連した神経を心臓ペースメーカに似た小型の刺激装置で継続的に電気刺激し、症状の改善を図る治療方法です。欧米では、20年以上前から実施されています。我が国でも、2017年9月から認可されました。この治療法はS3神経孔よりリードを留置し、体内植込み型刺激装置を用いて連続的に神経刺激を行うものです。

SNM

(日本メドトロニック株式会社提供)

 入院治療が必要ですが、リードを最初に埋めこみ、過活動膀胱に有効であった患者さんにのみ、ペースメーカに似た刺激装置を埋め込みますので、有効性が高い治療法です(無効な方は、リードを抜去します)。薬物療法は中止できる方が多く、薬物の副作用がなくなります。仙骨神経刺激療法が不要となれば、リードを抜去することで、元の状態に戻ることが出来ます。さらに、スマホより小さいコントローラーで、刺激の強さを調整したり、止めたりすることが体表から可能です(患者さん自身の調整が可能です)。
 過活動膀胱で悩んでいる患者さんはぜひとも、御相談ください。不快な頻尿や尿もれのない生活を一緒に目指しましょう!



神経因性膀胱の教育動画を作成しました

若手医師に向けた、神経因性膀胱についての動画です

神経因性膀胱教育プロジェクト

1:神経因性膀胱の疾患概念

2:神経因性膀胱患者の初期診断方法

3:神経因性膀胱患者の尿流動態検査

4:神経因性膀胱患者の定期経過観察方法

5:神経因性膀胱患者の下部尿路障害の管理の実際

6:神経因性膀胱患者の薬物療法・外科的療法の実際

7:神経因性膀胱患者の排便障害の管理の実際


小児神経因性膀胱教育プロジェクト

1:小児神経因性膀胱の疾患概念

2:小児神経因性膀胱患者の初期診断方法

3:小児神経因性膀胱患者の尿流動態検査

4:小児神経因性膀胱患者の定期経過観察方法

5:小児神経因性膀胱患者の下部尿路障害の管理の実際

6:小児神経因性膀胱患者の薬物療法・外科的療法の実際

7:小児神経因性膀胱患者の排便障害管理の実際


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