

はじめに
本院の研修プログラムの特徴をご紹介します。
臨床スキル獲得に向け、実地に則した研修ができます
診療実技を指導医から直接習得できる密度の濃い救急科研修や将来必要な診療分野を臓器別診療分野からきめ細かく切れ目なく選択できる内科研修を用意したほか、各臓器別診療科全科に指導医を配し、屋根瓦方式による指導体制の下、充実した実地修練を積むことができます。
協力病院等との強い連携体制が整っています
本院は道北地域を広くカバーする、地域に強く根差した中核病院です。協力型病院との強い連携によるたすき掛け研修の他、臓器別診療科独自の関連病院研修を経験することも可能で、北海道という広大な土地で、真に地域医療の礎となる医師に必要な知識・経験を得ることができます。
将来の研究活動を見据え大学院に入ることができます
本院では、研修以外の時間を有効活用することにより、研修期間中から社会人枠を利用して本学大学院に入学することが可能なため、研究活動に早期から着手できます。
このように、旭川医科大学病院では、専門医あるいは総合医を目指す若い医師が必要とする診療分野を過不足なく十分に研修できる臨床研修プログラムを用意しています。専門分野を時間をかけて決めたい医師は、1年目、2年目を通じて、興味のある診療分野をくまなく経験することもできます。また、専門分野を既に決めていて、その分野について早く経験したい医師は1年目にその専門分野を選択することも可能です。
旭川医科大学病院臨床研修プログラムは、プログラム委員の臨床医としての経験に基づいて、このプログラムで研修する若い医師が、将来優れた臨床医あるいは医学者として活躍することを願って作成しました。同時にすべての研修医が全人的かつ科学的根拠に基づいて患者さんに医療を実践できる基本的な臨床の力を修得し、適切なプライマリ・ケアを行うことができる臨床医として、トレーニングを積むことができるよう企画されています。是非、当院の臨床研修プログラムを十分に活用して、将来の自分に必要な診療能力を身につけてください。
※応募については募集要領をご確認ください。
令和7年度プログラム
(参考)令和6年度版プログラム冊子 PDF ←クリック
①旭川医科大学病院 医師臨床研修プログラム(総合プログラム) 定員43名
4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | |
1年目 | 内科 24週 | 救急部門 12週 | 外科 8週 | 小児科 4週 | 産婦人科 4週 | ||||||||
2年目 | 地域 4週 | 精神科 4週 | 選択必修 8週 | 自由選択 36週 |
②旭川医科大学病院小児科専門プログラム 定員2名
4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | |
1年目 | 内科 24週 | 救急部門 12週 | 外科 8週 | 小児科 4週 | 産婦人科 4週 | ||||||||
2年目 | 地域 4週 | 精神科 4週 | 選択必修 8週 | 小児科 36週 |
③旭川医科大学病院 周産期・産婦人科専門プログラム 定員2名
4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | 4週 | |
1年目 | 内科 6ヶ月 | 救急部門 3ヶ月 | 外科 8週 | 小児科 4週 | 産婦人科 4週 | ||||||||
2年目 | 地域 4週 | 精神科 4週 | 選択必修 8週 | 産婦人科 36週 |
研修過程
1.オリエンテーション
旭川医科大学病院において臨床研修を行う全ての者は、研修センターが企画するオリエンテーションに参加することが義務付けられている。本オリエンテーションでは、プログラム全体の概要・注意事項を説明するとともに、研修医として不可欠な手技の実習と知識の習得を目指し、円滑な研修生活に備えることを目的とする。各科・各領域における講義(演習)と実習から構成されるが、詳細は別に定める。
2.研修科目・研修期間及び担当診療科等
(1)必修研修科目 56週 1)内科24週 2)救急12週 3)外科8週 4)小児科4週 5)産婦人科4週 6)精神科4週
(2)選択必修科目 8週 ※A、Bで指定した診療科等から2科を4週間ずつ選択する。
選択必修A(外科系) 脳神経外科、整形外科、腎泌尿器外科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、皮膚科、麻酔科蘇生科
選択必修B(診断・治療) 放射線科、病理診断科、麻酔科蘇生科、リハビリテーション科、緩和ケア科、臨床検査・輸血部
(3)地域医療 4週 (研修先病院協力型病院、協力施設の中から別に指定する)
(4)一般外来 4週 (2年間の研修期間中に実施した外来研修を積算する)
(5)自由選択科目 36週
1)旭川医科大学病院
各診療科、臨床検査・輸血部、病理部、総合診療部 等
2)協力型臨床研修病院及び臨床研修協力施設
指導医並びに卒後臨床研修センターとの事前調整が必要。 ※研修可能な診療科が限られている場合がある。
必須科目の定員
必修科目の定員は各臓器別診療科の指導可能上限人数にあわせ調整することがある。
ローテーションも同様に調整することがある。
研修施設
内科、救急部門、選択必修科
- 旭川医科大学病院
- 協力型臨床研修病院
※たすき掛け研修選択者は本院指定の臨床研修病院で行います。
※救急部門では本院麻酔科、あるいは名寄市立総合病院、北見赤十字病院で研修を行う場合があります。
地域医療、自由選択(2年次)
- 地域医療
-
- 北海道立羽幌病院
- 公立芽室病院
- 置戸赤十字病院
- 枝幸町国民健康保険病院
- 興部町国民健康保険病院
- 中頓別町国民健康保険病院
- 浜頓別町国民健康保険病院
- 本別町国民健康保険病院
- 足寄町国民健康保険病院
- 利尻島国保中央病院
- 礼文町国民健康保険船泊診療所
- 国立健康保険和寒町立診療所
- 町立中標津病院
- 松前町立松前病院
- 新ひだか町立静内病院
- 美深厚生病院
- 苫前厚生クリニック
- 沼田厚生クリニック
- 本輪西ファミリークリニック
- 上川医療センター
- 更別村国保診療所
- 寿都町立寿都診療所
- 美瑛町立病院 ほか
- 2年次自由選択
- 本院の臨床研修病院群の中から選択する場合は、研修する専門診療科等と調整の上決定する。
専門医の取得及び大学院への進学
- 旭川医科大学病院の臨床研修プログラムは専門医の取得を念頭においたローテーションを優先する。
- 本学の大学院は、夜間開講講義や、来学せずに学べるe-ラーニングを導入する等、社会人学生への配慮がなされている。研修以外の時間を自己研鑽の時間として活用し必要単位を取得することが可能で、専門医や優れた研究者を早期に養成することが、北海道の医療の質を向上させ、真に地域医療へ貢献することに繋がると考えることから、総合プログラムにおける専門医コース、臨床病理医専門コース、基礎医学研究者コース、及び小児・産婦人科の各専門プログラムの選択者に限り、大学院への進学を推奨することとした。
- 大学院に進学する者は、臨床研修に差支えないように、大学院の単位を取ること。
- 大学院についての詳細は本学大学院のカリキュラムを参照のこと。
基礎医学講座の指導者
- 講座名
- 指導責任者
- 解剖学(機能形態学分野)
- 教授吉田 成孝
- 解剖学(顕微解剖学分野)
- 教授渡部 剛
- 生理学(自律機能分野)
- 教授 入部 玄太郎
- 生理学(神経機能分野)
- 教授 高草木 薫
- 生化学
- 教授 川辺 淳一
- 薬理学
- 教授 中山 恒
- 病理学(腫瘍病理分野)
- 教授 髙澤 啓
- 病理学(免疫病理分野)
- 教授 小林 博也
- 感染症学(微生物学分野)
- 教授 原 英樹
- 感染症学(寄生虫学分野)
- 教授迫 康仁
- 社会医学
- 教授西條 泰明
- 法医学
- 教授清水 惠子
令和6年度医師臨床研修プログラム
※ 項目別にダウンロードする場合はこちらから(準備中です👷)
Ⅰ.プログラムの概要
Ⅱ.臨床研修の理念及び目標
Ⅲ.管理・運営組織
Ⅳ.研修課程
Ⅴ.研修医の募集及び処遇
Ⅵ.研修の実際とローテーションの原則
Ⅶ.診療科別卒後臨床研修プログラム
外科
救急
麻酔科蘇生科
緩和ケア診療部
小児科・思春期科
産科婦人科
精神科神経科
整形外科
皮膚科
眼科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
放射線科
脳神経外科
臨床検査・輸血
病理部
総合診療部
リハビリテーション科
地域医療
当直研修
Ⅷ.研修医の到達度評価
Ⅸ.研修医の安全管理
年次報告
医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令(平成14年厚生労働省令第158号)第12条に基づき、以下のとおり報告します。
年次報告書(様式10)
病院群の構成等(様式10別表)
研修管理委員会名簿・開催回数(様式10別紙1)
診療科ごとの入院患者・外来患者の数・研修医の数(様式10別紙2)
研修プログラムの名称及び概要(総合プログラム)( 様式10別紙3)
研修プログラムの名称及び概要(小児科専門プログラム)( 様式10別紙3)
研修プログラムの名称及び概要(産婦人科・周産期専門プログラム)( 様式10別紙3)
臨床研修指導医(指導医)等の氏名等(様式10別紙4)
時間外・休日労働時間(様式10別紙5)