旭川医科大学 50周年記念サイト

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Messageご挨拶

開学50周年を迎えて

本学は医師不足を解消し、道北・道東の地域医療に貢献すべく昭和48年(1973年)に旭川の地に設立されました。爾来、本学を温かく見守っていただくとともに、さまざまな形で支援していただいたことに心から御礼申し上げます。おかげさまで本学を卒業した医師と看護師は、道北・道東地域、北海道のみならず、全国各地で、また国際的にも活躍し、医学・医療の発展に寄与してまいりました。コロナ禍をきっかけとしてあらわになった本学の大学運営の問題点について私たちは真摯に反省し、新体制の下で全力で改善を進め、現在、大学本来の姿を取り戻しつつあると信じております。令和5年(2023年)11月5日に本学は開学50周年を迎えますが、新生旭川医科大学が歩むべき道を今一度考え直すきわめて重要な転換点であると認識しております。


次の50年を見据えた私たちの結論は、「原点回帰」です。優れた医療人および研究者を育成し、地域医療に根ざした医療・福祉の向上を目指すとともに、国際社会の発展に寄与するという本学の教育理念は今後もまったく変わることはありません。しかし、社会環境が急速に変化しつつある中で、いかにして教育理念を十分に達成し、地域医療を支えるとともに医学・医療の発展に寄与していくかを、大学全体で考え、実行していかなければなりません。日本の地域医療が抱える課題に対しては現時点でまだ誰も解決策を明示できておらず、これらを解決するミッションにこそ本学の存在意義があると考えております。本学に対する社会からの要請を厳粛に受け止め、困難な問題に立ち向かっていくことをお約束します。


上記課題の解決のために、本学の将来を支える学生たちへの教育がこれまで以上に重要になることは言うまでもありません。私たちは、私たち自身が「生きた教育」を行えるよう日々研鑽を続け、レベルを高めていきます。その結果として、本学を卒業した学生たちがこれまで以上に地域で、全国で、そして世界で活躍するような人材に育っていくことを切に願っております。


学生を第一に考える大学として、学生の学修環境・生活環境の改善に力を入れていきます。そこで、開学50周年を機会に、記念事業として老朽化した福利厚生施設の改修を計画いたしました。特に学生食堂は改修後には食事だけでなく、勉学や交流のスペースとしても活用できるようにしたいと考えております。この施設改修は、原材料費高騰の影響もあり、多額の費用が見込まれるため、自己資金のみでは実現させることができません。皆様方におかれましては、本学の新しい歩みと本記念事業の趣旨にご賛同いただき、50周年記念基金へのご協力を心よりお願いいたします。


本学に限らず、国立大学法人を取り巻く状況は厳しさを増しています。そのような中でも大学構成員が、学問をすること、研究をすること、病める人々を助けることに生きがいを感じられるよう、前向きに大学運営を進めていきたいと考えております。私たちは本学が直面している未曾有の危機をチャンスと捉え、創意工夫をこらして乗り切っていく所存です。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

令和5年2月
国立大学法人 旭川医科大学 学長 西川 祐司
“新生旭川医科大学”にご支援を
「旭川医科大学開学50周年記念基金」への
ご寄附を募集しています。