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Vol.4 April 2025
 
旭川医科大学に関わるすべての皆様方に本学の活動状況を定期的にお知らせしたい、本学をもっと知っていただきたい、そんな思いで毎月1回ニュースレターを配信していくことにいたしました。
Contents  
・〇〇目線 Vol.4は「学科長目線」の旭川医科大学
・ニュース ◎今月のニュース ココに注目!
・イベント情報  講演会やセミナー情報、更新中
・病院からのお知らせ 料金改定について
・学長#ひとりごと ゆっくり急げ

○○目線パチクリ目のマーク  Vol.4は学科長目線(医学科・看護学科)

医学科長目線

理事、副学長(入試、教育、人事・組織)、医学部医学科長 奥村 利勝
 本学の学生教育を担当させていただいております奥村利勝です。私は1984年に本学を第6期生として卒業し、2002年から総合診療部教授として、2016年から2024年春までは内科学講座教授として本学で仕事をしてきました。この間大事にしてきたことの一つは学生教育です。特に臨床実習という、病院で患者さんを前にした、総仕上げの段階の教育に力を注いできました。目の前の学生には、病気の診断や治療だけでなく、患者さんの普段の生活や不安心配、人生観を含めて、どんな患者さんで何を希望しているのかにも配慮するように学生に伝えることを自分の一つの使命と考えてきました。
 医学科は全員が良い医師となる前提で、6年という長い期間を学習にあてます。ただ、皆さまにとって良い医師とはどんな医師でしょうか?病気の診断や治療に精通し、技術力も高く、温厚で優しく寄り添ってくれて、自分や家族の命を任せられる信頼できる人でしょうか。やはり、人間力と医学的知識技能の両者を兼ね備えた医師を良い医師と考えます。わたしぜったい失敗しないので、ドクターXが共感されるのも、高い医学的スキルだけではなく、隠れた深い人間力の両者があるからでしょう。
 知識技能の教育は行い易く評価しやすいのですが、一方、態度やコミュニケーション能力などの人間力の教育はなかなか難しいものがあります。人間力の教育は何か大学でこれを勉強すれば、直ぐに効果が出るというものではありません。ですが、何もしなければ向上はありません。
 旭川医大では、医学的知識技能に加え優れた人間力を兼ね備え、北海道の地域医療に貢献できる医師を育成するために、入試から学部教育の改善プロセスを模索し続けます。このためには、大学関係者、関連地域医療関係者の皆さまのご意見はもとより、地域住民の皆さまのご意見や日頃からのご支援ご協力が必要です。現在の医学生が将来、自分や家族の手術をしたり、最後を看取ってくれる可能性があります。どうぞ旭川医大の学生教育に関心を持って、場合によってはご協力をお願いいたします。
 最後に、医師を目指し本学を選択肢と考えておられる学生の皆さんには、いわゆる受験勉強に加え、ご自身の人間力を上げることにも重きを置いて、学校や家庭生活に向き合っていただけますようお願いします。
 

看護学科長目線

医学部看護学科長 升田 由美子
 私は看護学科長として3年目を迎えました。そして今年も「看護学概論」の講義を担当しております。大学生として看護の道を歩み始めた60名の新入生の瞳は希望に満ち溢れており、その輝きがいつまでも続くことを願うばかりです。
 昔話になりますが、看護学科が開設された頃、基礎看護学教員の研究室は現在の入試課の場所にありました。インターネットが今ほど普及しておらず、文献検索にはCD-ROMを用いるのが一般的でしたから、図書館に近いその場所は大変便利に感じたものです。
 それから時が流れ、今やパソコンやスマートフォン一つで容易に文献検索などの情報収集もできるようになりました。PDFでの文献ダウンロードも当たり前となり、コロナ禍を経て紙媒体の使用はめっきり減りました。
 このような変化はありますが、いかなる時代においても、私たちの生活にコミュニケーションは不可欠です。対面はもちろん、電話、Eメール、LINE、Instagramなど、その形は多様に変化し続けています。看護職をはじめとする保健医療に携わる者にとって、「よい」コミュニケーションの実践は、患者さんとの関わりはもちろん、日々の友人や同僚との良好な関係を築く上でも、極めて重要なスキルと言えるでしょう。
 私が特に重要だと考えるのが「アサーティブ」なコミュニケーションです。アサーティブとは、「自己主張する」という意味を持ちますが、決して一方的に自分の意見を押し通すことではありません。相手の意見を尊重しながら、自身の考えや要望を適切に伝えることを指します。
 大学、病院、あるいは家庭というコミュニティにおいて、私たちは常にその一員として相応しい振る舞いが求められます。そのためには、自身の言動を客観的に見つめ、相手との関係性を円滑にするコミュニケーションを意識することが大切です。
 皆様がそれぞれの立場で、より良いコミュニケーションを実践し、豊かな人間関係を築かれることを心より願っております。
看護学科棟レリーフ
▲看護学科棟玄関のレリーフ。
3つのA(Accountability:責務、Authority:権能、Autonomy:自律)を持つ看護師(プライマリ・ナース)を表しています。

 


ニュース

令和7年度旭川医科大学入学式を挙行しました
 ご家族も多く参列され、大変晴れやかな式となりました。
入学式の様子
「パルスオキシメータ展示コーナー」を開設しました
 大学中央玄関に展示コーナーを新設しました。ぜひお立ち寄りください。
パルスオキシメータ展示コーナー
その他のニュースはこちら

◎今月のニュース ココに注目!

 本学における教育研究の一層の充実との学生の資質の向上を図り、研究力の強化を通じて地域医療に貢献するため、令和7年4月15日に連携協定を締結しました。報道機関の関心も高く、NHK旭川放送局と北海道新聞から、丁寧に取材いただきました。
調印式

イベント情報

旭川医科大学市民公開講座開催決定!詳細は追って発表します

日時 令和7年8月24日(日)14:00〜
会場 旭川医科大学 緑が丘テラス2階 病院会議室

講師
 旭川医科大学病理学講座(腫瘍病理分野)教授 高澤 啓
 旭川医科大学外科学講座(肝胆膵・移植外科学分野)教授 横尾 英樹

定員 先着90名

◎その他、旭川医科大学、旭川医科大学病院では地域の皆さん、患者の皆さんに向けてさまざまな講演やセミナー等を行っています。
大学ホームページまたは病院ホームページをチェックしてみてください。 
イベント情報のスクショ

病院からのお知らせ

文書料の改定について
 近年の著しい物価上昇による諸経費の増加に伴い、令和7年5月1日より文書料を改定します。ご負担をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
来院者用駐車場利用料金の改定について
 駐車場の維持管理に係る様々な費用が増加する状況において今後も継続して駐車スペースを提供していくため、令和7年7月1日より来院者用駐車場利用料金を改定します。ご負担をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

○学長#ひとりごと○
Festina lente. 「ゆっくり急げ」という意味のラテン語の成句です。3年前、学長に就任する前の記者会見で、私のモットーとしてパネルを掲げたことをふと思い出しました。学生時代にランニングシューズに書き込んでいたほど(?)大切にしてきたこの言葉の意味をもう一度考え直しています。   桂の芽吹き
  ▲図書館の裏の桂の木。冬芽からおよそひと月でやっと新芽が見えました。ここから一気にハート形の若葉になります。

 

◆旭川医科大学基金から◆
旭川医科大学基金は、旭川医科大学における教育及び研究活動の充実を図るとともに、地域に根ざした医療・福祉のさらなる向上を目指すことを目的としています。皆様の温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
基金について詳しい内容は こちらから

 

◇旭川医科大学の広報誌たち◇
●大学概要  ●旭川医科大学研究フォーラム
<New!>大学広報誌「かぐらおか」 <New!>病院広報誌「病院ニュース」
 こちらからご覧ください。

 

◆クラウドファンディングにご支援いただいた方々へ◆
旭川医科大学クラウドファンディングへのご支援をいただき、誠にありがとうございました。
今月から、本学からのご案内を受け取っていただけるとご登録いただいた方々へ、ニュースレターをお届けしています。
今後ニュースレターのほか各種講演会等のご案内もお届けしていく予定です。
お心当たりがございませんでしたら、大変お手数ではございますが、下記のお問合せ先までご連絡お願いいたします。

発行・問合せ先
旭川医科大学ニュースレター
発行:旭川医科大学
お問合せ:kouhou@asahikawa-med.ac.jp
     (総務課広報・社会連携係)
※ニュースレターに関することのお問合せ窓口です。
 その他のお問合せはこちらをご覧ください。
〒078-8510 北海道旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号

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