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「おひとりさまの介護奮闘記〜看護師そして家族ゆえに」

終了報告

2010年2月26日
対象:全職員(休職中の方も含む)・学生

 2月26日(金) 12:15より病院3階 輸血部カンファレンスルームで「第10回二輪草セミナー」が開催され、35名の方が参加されました。今回は講師に8階西病棟の外川恵子師長にお願いして『おひとりさまの介護奮闘記〜看護師そして家族ゆえに〜』と題して、認知症を患った父親と父の介護に疲れた母親が病気になり、共倒れとなる老老介護の実情、介護をしながら仕事を続ける大変さをお話していただきました。誰にでも介護の機会はきっと訪れると参加者も他人ごとではない様子で真剣な表情で聞き入っていました。
 認知症の兆しは50代後半からの奇異行動からだったそうです。60代後半にはそれが問題行動となり師長さんご自身もストレスフルになられたと伺い、明るくて町内会の役員もされて皆さんに慕われていたお父様がすっかり変わってしまったことに対する師長さんの苦しい胸の内が察せられました。その後交通事故で検査をしたとき、アルツハイマーと診断されお母様を説得し介護認定にてディケアとショートステイを利用しながら10年間在宅介護を行い、80代になったお母様が病気になり、介護ができない状態となった昨年、お父様の施設行きを決断し、現在はグループホームに入所されています。病気がわかった時「頭では理解」しても「心で了解」するには葛藤があり、ご両親の病状が悪化するたび、仕事を続ける事の大変さを身にしみて感じたと話しており、育児での休暇は取りやすくても、介護での休暇は言いにくいようでした。
 介護休暇や介護短時間勤務などの制度の見直しをし、介護する方もされる方も安心して仕事ができるような職場作りを考えていきたいと感じました。
お忙しい中、講師を引き受けて下さった外川師長さんにこの場をおかりしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。