2024年度「看護職復職支援研修」
実施報告
2025年2月5日~3月5日実施(オンデマンド配信講義)

看護職復職支援研修は、道内在住で復職を考えている未就業の看護職を対象に年2回実施しています。令和6年度2回目の研修は、看護実践に役立つ知識など14講義をオンデマンド配信いたしました(2月5日〜3月5日配信)。研修の受講者は11名で、9月の受講者を併せると、令和6年度は16名となりました。
受講後のアンケートでは、ほぼ全員が本研修を復職準備に「活用できる」「ある程度活用できる」と回答していました。研修の感想では、「ブランクが長いため復習ができて良かった。」「フレイル予防や最新の糖尿病薬など今後に活かせる新たな知識を得ることができた。」「基本的なことは今も昔も変わらないのかなと少し安心感を持つことができた。」などの声が聞かれ、本研修が看護職としての再出発への第一歩となったのではと感じました。次回は令和7年9月にオンデマンド配信研修と対面での技術研修を予定しております。
1. 目的:臨床現場における最新の医療・看護の知識を学び、復職への準備が できる
2. 目標:多くの看護実践の場に共通する基本的で最新の看護の知識や考え 方を習得する
3. 対象者:道内在住で今後復職を考えている未就業の看護職有資格者
4. 方法・日程:オンデマンド配信講義2025年2月5日(水)〜3月5日(水)
5. プログラム:1講義15〜30分で構成し全14講義
(講義内容についてはアンケート結果参照)
6. 研修者数:11名
7. 研修者の背景:
・年代 30歳代:5名 40歳代:3名 50歳代:3名
・離職期間 半年〜1年未満:2名 1〜2年:2名 5〜9年:1名 10〜19年:5名 20年以上:1名
・居住地域 旭川・近郊:4名 旭川近郊以外:7名
8. アンケート結果(回収数:10名、回収率:91%)
1) 研修を知ったきっかけ
北海道看護協会HP:4名 ライナー・ななかまど:2名
旭川医科大学二輪草HP:1名 ナースバンク上川支所:1名
その他(ナースバンク釧路支所、ハローワークでのナースセンター
担当者からの紹介):1名
2) 研修は復職準備に活用できるか
できる:2名(20%) ある程度できる:7名(70%)
あまりできない:1名(10%)
3) 各講義内容の理解
4)動画時間について
適切:10名(100%)
5)復職準備に向けてさらに必要だと思う講義テーマ(自由記載)
看護技術、看護診断、1日の業務内容
6)今後の復職予定について
今後の復職先が決まっている:3名(30%)
現在復職先を探している:2名(20%) 未定:5名(50%)
7)今後の復職先が決まっている方の復職先
病院:3名 介護施設(保健・福祉施設等):1名
8)復職先を探している方、復職が未定の方の今後希望する復職先
(複数回答)
病院:3名 診療所(クリニック):2名
介護施設(保健・福祉施設等):1名
訪問看護ステーション:1名
9)復職にあたり心配なこと(自由記載)
・技術的な心配がある
・年齢的な問題やキャリアがあまりない状況で採用されるかどうかの
不安
・体調面での不安や人間関係
・多重課題への対応
10)感想・意見等(自由記載)
・全体的にわかりやすく説明されていた。ブランクが長いため復習が
できて良かった。
・基本的なことは今も昔も変わらないのかなと少し安心感を持つこと
ができた。
・フレイル予防や最新の糖尿病薬など、新たな知識を得ることができ
た。まだ知らないことがありそうだと思った。
・救命、ポジショニングなど実際に行っている動画がありわかりやす
かった。
・長いブランクで最新の医療についていけるかの不安はあるが、この
ような無料で受けられる研修は有意義だった。
・介護施設のような医療設備がほぼない状況での対応についても学べ
ると、多様な場所での復職に活かせるのではないかと感じた。
・時間をとることができずほとんど視聴できなかった。視聴可能期間
はこれ以上長くできないか。
9. まとめ
・2024年度の受講者は9月の受講者を含めて、全16名である。
・アンケート回答者の90%が本研修を復職準備に「活用できる」
「ある程度活用できる」と回答しており研修目的は概ね達成できた。
・本研修を知るきっかけとして北海道看護協会HPやナースバンクから
という回答が多く、旭川・近郊以外の地域からも多くの参加があっ
た。今後も本研修の開催について同様の広報活動を継続し周知する
・配信期間の延長についての意見があったが、講義動画管理の観点か
ら配信期間は現行の1カ月程度が妥当であると考える。
・次回は2025年9月にオンデマンド配信講義と対面での技術演習の開
催を予定している。
看護職キャリア支援職場適応支援担当