2023年度「看護職復職支援研修」

実施報告

2024年1月~2月実施(オンデマンド配信講義・技術研修))

 看護職復職支援研修は、道内在住で復職を考えている未就業の看護職を対象に年2回実施しています。令和5年度2回目の研修は、オンデマンド研修( 1月17日〜2月21日)12 項目に加え、2月15日には技術研修として、救命救急の実際、静脈注射等を行いました。
オンデマンド研修の受講者は6名で、9月の受講者を併せると、令和5年度は 22名となりました。技術研修は、当初4名の申込がありましたが体調等を考慮し、最終的な受講者は2名となりました。
受講後のアンケートでは、オンデマンド研修について、全員が本研修を復職準備に「活用できる」「ある程度活用できる」と回答しており、技術研修は、全員が復職準備に「有用」と回答していました。次回は、令和6年9月を予定しています。

1.目的:臨床現場における最新の医療・看護の知識を学び、復職への準
 備ができる
2.目標:多くの看護実践の場に共通する基本的で最新の看護の知識や考
 え方を習得する
3.対象者:道内在住で今後復職を考えている未就業の看護職有資格者
4.方法・開催期間
 オンデマンド配信講義:2024年1月17日〜2月21日
 技術研修:2月15日 
5.研修者:オンデマンド研修:6名、技術研修:2名(希望者は4名)
 ・ 年代 30歳代:2名、40歳代:2名、50歳代:2名
 ・ 離職期間 半年〜1年程度:1名、3〜5年:1名、5〜9年:3名           10〜19年:1名
 ・居住地域 旭川・近郊:5名、旭川・近郊以外:1名
6.オンデマンド研修アンケート結果(回収6名、回収率100%)
 1)研修を知ったきっかけ(複数回答)
 ・ライナー、ななかまど:1名
 ・北海道看護協会のHP:0名
 ・旭川医科大学病院のHP:2名
 ・旭川広報誌「あさひばし」:1名
 ・ナースバンク上川業務支所:2名
 2)研修は復職準備に活用できるか
  できる:4名、ある程度できる:2名
 3)各講義内容の理解


 4)動画時間について
  適切である:6名(100%) 
 5)今後、病棟での見学があった場合の参加希望の有無
  希望する:2名(33%)、希望しない:1名(17%)
  どちらともいえない:3名(50%)
 6)オンデマンド研修の希望
  医師の診察の介助、救急カートの中にある薬品や物品、障害者看護
 7)今後、病棟での見学実習があった場合の参加希望の有無
  希望する:2名(50%)、希望しない:1名(17%)
  どちらともいえない:3名(50%)
 8)今後のオンデマンド講義で取り上げてほしいテーマ(自由記載)
  障害者看護、医師の診察の介助、救急カートの中にある薬品や物品
 9)今後の復職予定について
  あり:2名、未定:4名
 10)復職先が決まっている方の復職先
  病院:2名 
 11)復職先を探している方、復職が未定の方の今後希望する復職先
                       (複数回答)
  病院:3名、診療所:2名、介護施設(保健・福祉施設等):2名
  訪問看護ステーション:1名、事業所:1名 
 12) 復職にあたって心配なこと(自由記載)
 ・ ブランクがあるため無事働けるか
 ・ 経験が浅いまま離れてしまい、全てが心配
 13) 感想・意見等(自由記載)
 ・ 動画配信は、都合のよい時間に何度でも見ることができてよかった
 ・ とても丁寧な動画や資料で勉強になった
 ・ 離職期間が長く、忘れてしまっている知識や技術、変更されていること   などが沢山あるのではないかと思いとても不安だったが、技術研修も受   講することができ復職への不安が軽減された
 ・ 次回、機会があればまた申し込みしたい
 ・ 資料のページ数が多くプリントアウトに苦労した。資料のページ数を少   なくしてほしい。

7.技術研修のアンケート結果(回収2名、回収率100%)
 1)おおよその離職期間
    5〜9年:2名
 2)研修時間の適切性
      
 3)満足度
      
 4)復職準備としての有用性
      
 5)ほかに必要と考える技術演習
  @皮下注射・筋肉注射:2名 A輸液ポンプ・シリンジポンプ:2名
  B口腔ケア・口鼻腔吸引:2名 C経尿道膀胱留置カテーテル:2名
  D体位変換・移送・移乗:1名
 6)感想・意見等(自由記載)
 ・ 勉強になった。
 ・ 離職期間が長いため、変わっていること、忘れていることが多くとても   不安だったがしっかりと指導してくださり、勉強していきたい気持ちが   強くなった。 
8. まとめ
 ・ 2023年度の受講者は、9月の受講者を併せて22名である。
 ・ オンデマンド研修受講者は、全員が本研修を復職準備に「活用できる」  「ある程度活用できる」と回答しており、目的は達成できた。
 ・ 技術研修受講者に関しても、全員が復職準備に「有用」と回答して
   いた。
 ・ 技術研修は当初4名が希望していたが、直前の本人・ご家族の感染症状   等の理由で2名となった。
 ・ 技術研修は天候や感染のリスクに鑑み技術研修の時期(特に冬期)に関   して検討する。
 ・ 技術研修に関しては他の項目の希望があり、時間の延長を含め、検討す   る。


                看護職キャリア支援職場適応支援担当 
                         平塚・山澤・河地