平成27年度「看護師と助産師のための復職支援研修」

終了報告

平成28年1月25日(月)〜29日(金)5日間

 平成28年1月25日(月)〜29日(金)に、第6回目の復職支援研修を実施しました。
看護師8名、助産師1名の参加があり、長いブランクの方で10〜17年、旭川市以外の遠方から参加された方もいらっしゃいました。5日間の研修プログラムは、講義・看護技術演習・病棟実習でした。
 1日目は、看護師の方は上田看護部長から「医療看護の動向について」、助産師の方は原口副看護部長から「周産期医療について」の講義があり、続いて三嶋副薬剤部長から「注射剤に関する基礎知識」について、医療安全管理部専任リスクマネージャー小山内看護師長から「医療安全について」の講義がありました。最後に、感染制御部感染対策平瀬看護師長より「感染対策の基本」の講義と手指衛生・PPE着脱の実技を行いました。皆さんうなずきながら真剣に受講していました。
 2日目・3日目は看護技術演習を行いました。「BLS」では、救命救急センター伊藤副看護師長(救急看護認定看護師)、鎌田看護師の指導のもと、気道確保・胸骨圧迫法・AED使用法の一連を実施しました。看護技術演習は、1グループ3人とし看護職キャリア支援看護師長が担当しました。「採血」「末梢静脈注射」「筋肉注射・皮下注射」などでは、最初は「手が震える」と言っていた研修者も徐々に勘を取り戻しブランクを感じさせないほどでした。手技の習得のみでなく、安全確認の重要性を理解してもらう演習としました。
 4日目・5日目の病棟実習では、担当看護師とともに行動し看護場面を見学・体験しました。研修者からは、「患者さんに接したことで看護の仕事が好き、患者さんの事をもっと知りたいと思えた貴重な時間になった。子育てと仕事を頑張っている担当看護師の姿を見て自分も頑張ろうと思った。久しぶりに出産の場面に立ち会うことができ感動した」と話されました。
また、短い実習時間でしたが病棟看護師のチームワークの大切さにも関心を向けてくれました。
 研修最後のフリートークでは、「初日の看護部長からのブランク中の子育てや社会参加の経験がすべて看護に役立つという言葉に自信を持つことができた。また、5日間の研修は、家族に復職を理解し協力してもらうよい機会になった」と話され、全員から復職に向け自信になったとの言葉を聞くことができました。
 最後に、吉田学長からの修了証書を上田看護部長通じて手渡されました。初日の緊張した表情がこんなにも変わることに感動しました。今年度の研修者は仲間意識が強く、今後職場が違っても研修で得たネットワークを大切にし、それぞれの場でぜひ看護の力を発揮してほしいと思います。

看護職キャリア支援職場適応支援担当 菊地 美登里

  
看護師と助産師のための復職支援研修の様子