平成25年度
 「潜在看護師と潜在助産師のための復職支援研修」

終了報告

平成26年3月3日(月)〜7日(金)5日間

 平成22年度から開始した復職支援研修は今年度で4回目になります。例年、潜在看護師を対象に実施してきましたが、今年度からは潜在助産師の方にも参加いただけるように企画し、3月3日(月)〜7日(金)の5日間で行いました。定員を看護師5名、助産師3名としましたが、応募者が多く最終的に看護師9名、助産師1名の計10名の方が受講しました。
 受講者の臨床経験のブランクは10年前後〜20年の方で、旭川市内や近郊からの参加でした。研修は、講義の一部と病棟実習を「看護師コース」「助産師コース」に分けて行いました。
 研修1日目、最初に看護師コースは看護部長から「医療・看護の動向」について、助産師コースは副看護部長から「周産期医療について」の講義があり、その後、専任リスクマネージャー・感染対策師長からそれぞれ「医療安全」「感染対策」について、薬剤師からは「注射剤の基礎知識」についての講義がありました。
 2日3日目の、看護技術演習では、1グループ2〜3人の少人数とし当院看護部の教育担当部門が作成したDVDやシミュレーションモデルを活用し実施しました。受講者は最初緊張している様子でしたが、徐々に手技の感覚を取り戻し長いブランクを感じさせないほどでした。
 4日5日目の病棟実習では、担当看護師とともに行動し看護場面の体験や見学を行いました。助産師コースでは、産科病棟に加え産科外来の実習を行い「助産師外来」「母親学級」を見学しました。受講者は「白衣を着て患者さんや赤ちゃんに接することができワクワクした、楽しかった」と口をそろえて感想を述べていました。
 研修最後のフリートークでは10人が一つのチームのように打ち解け、研修に応募することに勇気が必要だったが、研修を終え働きたい気持ちが強くなった。やはり自分は「看護」が好きなのだと再確認できたと話されました。そのことに気づけたことだけで研修の意義はあったと思いました。
 最後に吉田学長からの修了証書を上田看護部長から手渡され、受講者の皆さんの表情は一歩踏み出した晴れやかな表情に見えました。
 今回の研修を通して、働きたい意欲のある潜在看護職の方がまだまだたくさんいるということがわかり、これからも一人でも多くの方の復職を手助けしたいと考えています。

職場適応支援担当師長 菊地 美登里

  

 潜在看護師と潜在助産師のための復職支援研修の様子