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Department of Laboratory Medicine, Asahikawa Medical University

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教室紹介

沿 革

旭川医科大学臨床検査医学講座は1988年4月に開講され、当時の病院検査部長、牧野幹男教授が初代教授として就任した。牧野教授は研究施設、設備の整備に尽力し、1992年3月に退職した。1992年8月に2代目の池田久實教授が着任した。血小板膜蛋白CD36の機能の解明を研究テーマに、多くの成果を学術誌に発表し、1999年3月に退職した。2000年4月に3代目の伊藤喜久教授が自治医科大学臨床病理学講座から赴任した。尿蛋白検査でプロテイン1の生化学的基礎研究、臨床研究を進め、尿アルブミン、α1-ミクログロブリンなどの測定標準化や血漿蛋白標準品の作製、導入に関連した研究に多くの成果をあげた。また日本臨床化学会、臨床検査医学会理事として学術活動振興に努めた。学生教育では尿検査実習、reversed CPCなどを工夫した。また、検査データの解析、検査の有効活用などの多彩な魅力を学生に広め、2013年3月に退職した。2014 年4月から藤井 聡が4代目の教授に就任した。一方、旭川医科大学病院では1976年5月に中央診療施設として検査部が発足し、初代部長は石井兼央第二内科教授(〜1976年9月)が兼務した。その後牧野幹男教授(1976年10月〜1992年3月)、池田久實教授(1992年8月〜1999年3月)、伊藤喜久教授(2000年4月〜2005年6月)が担当した。輸血部は1976年11月の開院時に輸血室として開始し、室長を関口定美第二外科助教授が兼務した(〜1984年6月)。その後、牧野幹男(1985年12月〜1986年3月)、水戸廸郎(1986年4月〜1991年7月、1989年から輸血部)、八竹 直(1991年8月〜1995年3月)、米増祐吉(1995年4月〜1997年3月)、北 進一(1997年4月〜2004年3月)、笹嶋唯博(2004年4月〜2005年7月)が部長を担当した。検査部と輸血部は2005年9月に院内業務の効率化を目的に合併し、臨床検査・輸血部となった。伊藤喜久教授(2005年7月〜2008年11月)、紀野修一准教授(2008年12月〜2014年3月)が部長を務め、2014年4月に紀野部長の異動に伴い藤井 聡教授が着任した。

初代教授 2代目教授 3代目教授 4代目教授
牧 野 幹 男  池 田 久 實  伊 藤 喜 久  藤 井   聡 


現 況

藤井 聡は心血管の病気や血栓症の患者の生理活性脂質や疾患バイオマーカーの測定を続けるとともに、遺伝子解析、プロテオミクス、新しい心血管機能分析法などの先端、先進医療の進歩を受けて、歴代教授の伝統を受け継ぎ、患者診療へ直接関わる検査の開発を視野に入れている。臨床検査医学講座と病院の検査・輸血部が一体となって教育、研究、検査業務のバランスを保ちながら、学術研究を通して優れた技師の養成を目指している。医学生、看護学生、研修医、技師学校生の教育・実習では、オーダー、サンプリング、保存、測定、生理的変動、病態変動など精度保証システムの重要性を伝え、どのように質の高い検査値を得て、その値を解釈するかを実践的に指導することに主眼をおいている。講義・実習は病院臨床検査・輸血部のメディカルスタッフに協力いただいて実践的に実施している。赤坂和美講師は2002年に内科学講座循環・呼吸・神経病態内科学分野から異動し、心臓・頸動脈・末梢血管超音波検査の専門医として臨床検査技師とともに病院で大車輪の活躍をしている。2009年からは病院臨床検査・輸血部副部長としての業務も行っている。2017年より超音波画像診断センター長を務めている。河端薫雄助教は1994年に病理学講座免疫病理分野から異動し、病院検査部業務の傍ら研究と学生教育にも活躍している。プロテイン1のSNPsの発見、遺伝子産物の作製、転写制御因子の研究に成果をあげ、最近は蛋白の細胞内凝集等を解析している。幅広く精緻な知識に基づいたディスカッションは学生教育にも活かされている。奥山峰志助教は2014年6月から臨床検査・輸血部で自己血輸血等を担当していた(整形外科と兼務)。2020年4月から開業し、柴田宏明助教(整形外科と兼務)が自己血輸血等の担当を引き継いでいる。斉藤江里香助教は、教育センターと兼任しながら2018年より教育と超音波検査を担当している。河端奈穂子医員は超音波検査を担当している。多忙な業務をこなしながら研鑽を続け、2020年に臨床検査専門医試験に合格した。2021年1月より内科学講座循環・呼吸・病態内科学講座の特任助教(兼務:臨床検査・輸血部)となった。伊藤敦巳は2019年に学位を取得して大学院を卒業後、臨床検査・輸血部で副技師長として業務に活躍しながら微小心筋障害の研究も継続している。渡辺愉美院生は検査技師としての業務を両立させて、臨床に密着した新しい検査法の開発に頑張っている。北海道医療大学で多忙な業務をこなしながら臨床検査医学講座の大学院生として研究を続けていた内藤澄悦は2020年7月に学位を取得した。学位論文のタイトルは「ループスアンチコアグラント検査におけるクロスミキシング試験の標準化に関する研究」である。幸村 近 前助手は2002年3月まで勤務し、市立旭川病院循環器内科診療部長として多忙な中、医学生や看護学生の講義のために時間を割いている。わかりやすい講義が評判である。2018年4月より北海道医療大学教授となった。旭川厚生病院小児科主任部長の坂田 宏先生は多忙な中で医学生の講義をしていただいていたが2018年9月に急逝された。現場での生きた検査の話は、学生の心を捉えていたので大変惜しまれる。多忙な中で臨床検査の教育に力を注いでいただいたことに親愛なる敬意を表し、ご冥福を心からお祈り申し上げます。紀野修一前部長は、日本赤十字社北海道ブロック血液センター所長として多忙な中、医学生の輸血医学の教育や臨床検査技師の研鑽に貴重な助言をいただいている。2021年1月現在の臨床検査・輸血部のスタッフ数は、教員6名、大学院生1名、臨床検査技師36名、事務職員1名、非常勤技能補助員1名であり、年間の検査実績は約409万件、技師1名あたりの年間検査件数は約128,000件と非常に高いコス卜パフオー マンスを維持している。





















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