講演・セミナーの結果報告 2014

平成27年3月18日
 「乳癌の診断と治療」

「乳癌の診断と治療」というテーマで本院乳腺外科医師の松田佳也先生から、乳癌検診や手術の実際、術後の合併症、薬物療法(抗がん剤・分子標的薬・ホルモン療法)まで幅広い内容を講演いただきました。
毎回乳癌に関するセミナーは参加者が多く、今回も院内外から合わせて65名の参加がありました。
今年度の腫瘍センターセミナーは全14回、総参加数は744名(うちIT回線による中継110名)となりました。次年度も癌診療に特化した内容を継続して開催していく予定です。

20150218_乳癌の診断と治療_松田

平成27年2月18日
 「肝臓癌の診断と治療」

2月18日に本学臨床消化器・肝臓学診療連携講座の大竹孝明先生より「肝臓癌の診断と治療」の講演がありました。
院内外から36名の参加があり、中継で名寄市立病院から8名、遠軽厚生病院から2名の参加がありました。
肝癌の疫学に始まり、肝癌と肝炎ウイルスの密接な関係、内科的治療について講演をいただきました。
肝癌発生を抑えるためには肝炎ウイルスの感染予防と、高危険群である持続感染者に対する肝癌発生予防が重要であるとわかりました。

20150218_肝臓癌の診断と治療_大竹

平成27年1月21日
 「旭川における在宅医療の現状」

去る1月21日「旭川における在宅医療の現状」というテーマで医療法人社団みどりの里 リバータウンクリニック院長の鈴木康之先生にご講演いただき、59名(院内参加29名、院外から参加11名、名寄・遠軽中継で参加19名)の参加がありました。
在宅医療とは「生活を見る医療・特別なことではない医療・キュアとケアが混在する医療・連携がないと成立しない医療」であると講演の中で話されました。地域で患者や家族をケアするためには医療機関や介護事業所、その他の社会資源などが連携・協働という意識のもとで医療介護サービスを提供することが重要とのことでした。
近年、看取りを行う施設も増えつつあります。患者さんがどこで生活しても十分な医療・介護サービスが受けられるためには、こうした連携・協働の意識はなくてはならない重要なポイントと言えます。鈴木先生をはじめとする24時間体制で訪問診療を行う医師やその他の職種は、連携に関わる相当な労力を必要とします。現在、旭川医科大学医学生の5年生が訪問診療に同行するようになったとのことで、新たな後継者が続々誕生し、在宅医療に関心を持つ医師が増えていくことを期待します。

20150121_旭川における在宅医療の現状_鈴木

平成26年12月17日
 「がんの痛みに対する神経ブロック療法」

去る12月17日に本院教育センターの間宮敬子先生より「がんの痛みに対する神経ブロック療法」の講演がありました。
一昨年、同じテーマで講演をお願いし好評でしたが今回も年末の多忙の中、院内外から多くの参加があり、神経ブロック療法の効果を実感する講演内容でした。

20141217_がんの痛みに対する神経ブロック療法_間宮

平成26年11月26日
 「悪性黒色腫の診断と治療」

 11月26日(水)本院皮膚科医師上原治朗先生より「悪性黒色腫の診断と治療」について講演がありました。
今回、中継はありませんでしたが40名の参加がありました。
 悪性黒色腫の今後の治療は切除検体による遺伝子変異の検索、保存を行い、変異遺伝子に合わせた治療薬(変異BRAF阻害剤、MEK阻害剤)や免疫チェックポイント阻害剤、従来の抗がん剤などを選択する時代になっていくことがわかりました。
20141126_悪性黒色腫の診断と治療_上原
20141126_悪性黒色腫の診断と治療_上原

平成26年10月29日
 「当院における高精度放射線治療の現状」

去る10月29日(水)本院放射線技師の山田裕樹先生を講師に「当院における高精度放射線治療の現状」というテーマで当院の放射線治療の実際についてセミナーを開催、名寄市立総合病院6名、遠軽厚生病院7名のスタッフが中継に参加し、計47名の参加がありました。放射線治療機器が高精度になっていることで照射の正確さや治療効果が高くなり、患者さんの身体的な負担も軽減しています。しかし治療計画にはより多くの時間をようしていることがわかりました。質疑応答では放射線治療医もディスカッションに参加し、大変有意義な時間になりました。
20141029_当院における高精度放射線治療の現状_山田

平成26年9月17日
 「非小細胞肺癌のTargeted Therapy」

「非小細胞肺癌のTargeted Therapy」をテーマに当院呼吸器センターの奥村俊介先生の講演がありました。春までの留学の経験から、分子標的薬に関する臨床研究を基に最新の知見が紹介されました。
今回は院外への中継が設備工事の為できず、会場に集まっていただいた方のみでしたが、35名(うち院外から9名)の参加がありました。
20140917_非小細胞肺癌_奥村

平成26年8月20日
 「がんと栄養」

「がんと栄養」をテーマに本院栄養士長齋藤文子先生から講演がありました。
がん治療による症状別食事のヒントや様々な栄養補助食品の上手な使い方、病期別栄養支援と適切な栄養管理などが理解できる内容でした。
院内からは41名(内12名が院外からの参加)、中継している他病院から16名の参加でした。
20140820_がんと栄養_齋藤

平成26年7月23日
 「胃癌手術とERAS」

7月23日(水)『胃癌手術とERAS』というタイトルで当院消化器病態外科学分野講師の長谷川公治先生から胃癌手術の今と昔を比較しながら、ERAS(enhanced recovery after surgery)プロトコルについて講演しました。
参加総数58名(院外15名+名寄・遠軽中継9名)でした。

20140723_胃癌手術とERAS_長谷川
20140723_胃癌手術とERAS_長谷川

平成26年6月18日
 「早期大腸癌の診断と治療」

当院内科学講座消化器・血液腫瘍制御内科学分野の上野伸展先生を講師に、「早期大腸癌の診断と治療」というテーマで講演がありました。
院内参加56名(うち院外施設から12名)、VPN回線で名寄、遠軽から17名の参加があり、活発な質疑、意見交換がされていました。
20140618_早期大腸癌の診断と治療_上野
20140618_早期大腸癌の診断と治療_上野

平成26年5月28日
 「抗癌剤調剤」

「抗癌剤調剤」5月28日(水)18:00から当院の薬剤師 新田悠一朗先生を講師に注射剤抗がん剤調整について講演いただきました。
講演の内容として、薬の希釈液によって安定性が異なるものがあることや、希釈液の処方が必要であったり、濃度に注意が必要な抗がん剤など、抗がん剤治療における薬剤師の役割について理解を深める講演となりました。
今回はVPN回線を使った他施設の参加はありませんでしたが、参加総数68名、うち院外からは薬剤師や看護師など27名の参加がありました。
20140528_抗癌剤調剤_新田
20140528_抗癌剤調剤_新田

平成26年4月23日
 「がん化学療法を行う患者へのセルフケア支援」

 4月23日(水)18:00から本院がん化学療法看護認定看護師の岩崎真実先生を講師にがん化学療法を受ける患者のセルフケア支援について講演いただき、院内外から78名の参加がありました。
 外来がん化学療法継続のポイントとして症状管理や個別の患者指導の重要性についてお話されました。更に質疑応答の中で、がん治療期におけるギアチェンジ時期の見極めと精神的サポートを多職種で行うことが益々必要になるなど討論されました。本院は今年度、点滴センター(外来化学療法室)の増床を予定しており、がん治療における専門的看護ケアが期待されるところです。今回も大変参考になる内容でした。
20140423_がん化学療法を行う患者へのセルフケア支援_岩崎
20140423_がん化学療法を行う患者へのセルフケア支援_岩崎

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