遠隔医療センター長  岡田 基
(救急医学講座 教授)

当センターは北海道が抱える地域間の医療格差についてICT(情報通信技術)を活用することで是正することを目的に、1999年に開設されました。 旭川医科大学病院は高度医療を提供し地域医療を支援する役割を求められています。ICTを活用することで、地域の医療機関において専門的助言の提供(遠隔コンサルテーション)、救急患者の画像診断サポートによるトリアージや、搬送中のバイタルを確認するなどの救急医療支援、高齢化地域における在宅患者モニタリングや、緊急時の判断支援、地域医療従事者への遠隔教育やケースカンファレンスを通じた医療水準の底上げと人材育成、災害時の情報共有や判断支援の手段になりえるなどが期待されます。

遠隔医療はまだまだ発展途上で、今後も発展し続ける分野と位置付けられています。現在はスマートフォン・モバイル通信網により遠隔医療支援を行う「クラウド医療」を行っています。

当センターは広大な北海道の地理的特性を鑑み、医療資源の偏在の著しい、道北・道東・離島地域の医療・看護・介護分野で「医療のハブ」として道民の皆様が安心して暮らせる社会を支援するよう努力してまいります。

どうぞよろしくお願い致します。