ホーム > 主な活動> 秋田大学男女共同参画(平成24年5月)

『秋田大学での男女共同参画の講義を見学して』

参加報告

2012年5月15日

2012年5月15日、秋田大学での男女共同参画の講義を見学させていただいた。対象は医学部3年生で、朝8時50分から夕方17時10分まで1日かけて、講義、グループワークと発表、先輩医師からのメッセージといった内容でワークライフバランスについて学ぶ、新しいプログラムだった。
 講義ではまず、男性の阿部教授(形態解析学・器官構造学講座)から実際にご夫婦共働きで、お子さんが保育園に入所していた時のお話しなど、育児をしていたときの苦労話などの紹介があり、今後の課題として、女性の離職を防ぎ復職を支援する必要性、医師全体の労働環境改善、プロの職業人としてすぐれた医師を育てる必要性、当直明けの待遇の改善など安全な医療の提供の必要性、介護の問題などがあげられていた。女性医師ではなく男性医師による育児の苦労話や、女性の離職の防止、復職支援の必要性の話には説得力があった。
 グループワークでは3つのケース検討をグループ毎におこない,困難に直面した時、ベストの解決策を選ぶことができる力をつけよう とするもので、学生たちにとって将来おこりうること のシミュレーション になっており、実用的で有用と思われた。
 最後に先輩からのメッセージとして、数人の女医さんが自分の体験談を話され、特に子連れで講演を行った方がいらっしゃったことは学生にとってもそして我々にとっても新鮮だった。総合的に見て、秋田大学の学生は非常にアクティブでグループワークや発表に積極的に取り組んでいる印象だった。本学も、秋田大学のように、ワークライフバランスへの意識向上を願っている。           

              麻酔・蘇生学講座病院准教授 間宮敬子