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自治医科大学 主催 5大学サミット

参加報告

2008年7月4日(金)午後3時30分〜午後6時30分

会  場:自治医科大学
参加大学:自治医科大学・九州大学・和歌山県立医科大学・岡山大学・旭川医科大学




 自治医科大学地域医療情報研修センター 中講堂を会場に160名以上が参加。 自治医大職員の皆さんの関心の高さが伺えました。  湯村和子専任コーディネーターの総合司会のもと約3時間にわたり開催されました。今回参加した大学は九州大学・岡山大学・和歌山県立医科大学・自治医科大学・旭川医大の5大学です。プログラム内容はこちら
各大学の取組概要として、本学は山本 明美副センター長が二輪草センターのこれまでの取組や先日開催した合同入局説明会の詳細を説明。ユーモアたっぷりの発表に、思わず笑みがこぼれる参加者も多く盛況でした。他大学の取組として注目したのは、九州大学では学生の意識改革を目的に医学生への教育も行っているとのこと。岡山大学では、「後輩のサポートに協力したい・先輩のアドバイスを聞きたい」という女性医師や医学生を学内・学外から募集し、サポートネットワークを設置。相談内容に答えるために最適な先輩を参加者の中から探して紹介するシステムを設置したとのこと。旭川医科大学でも医学生や看護学生にも二輪草センターの取組に参加いただけるような活動を取り入れたいと思いました。


 当事者の現状の発表では、宮下コーディネーターが4月から開始した潜在人材登録・病児一時預かり室・バックアップナースの活動状況や、センターで聴取した職員の意見・要望などを発表しました。自治医科大学の発表者國松 志保先生は、育児短時間制度を利用しご自身の仕事と子育ての両立の現状を発表されました。多忙な毎日の中、職場の同僚や家族への感謝の気持ちを忘れないことを大切にし、学会等で受賞されるなど、キャリアを積んでおられます。また、和歌山県立医科大学では既設保育園の定員を増加し、病児預かり室を7月から開設予定とのことで、施設設置に積極的に取り組んでいるとのことでした。


 「医療安全から見た復職」と題し、自治医科大学医療安全学教授河野 龍太郎先生の特別講演がありました。河野先生のお話によりますと、医療現場は医療事故のリスクが非常に高いとのこと。過度の勤務時間や勤務体制は人間の本質的能力に反するため、事故を起こしても不思議ではないとのお話やヒューマンエラーはどのように起きるか、どう防ぐのかわかりやすく説明していただきました。大変興味深いお話のため、旭川医大にお越しいただく機会を設けることができればと思います。
 5大学サミット終了後には自治医科大学様の御好意により懇親会の場を設けていただき、高久 史麿学長をはじめ、事務の皆様、5大学の参加者が揃い、活発な情報交換や親睦を深めることができました。その中で質問を多く受けたのが本学のキッズサマースクール(7月29・30・31日開催)で、独創性があり他大学から注目を浴びておりました。
 昨年10月から活動を開始し前進あるのみで活動して参りましたが、10月で1年が経過します。5大学ともに取組の経過に基づく問題点も見えて来ましたので、今後も互いの情報を交換し意欲的に取り組んでいきたいと思います。

≪発表内容≫
5大学の取組概要:山本 明美 副センター長
当事者から見た現状:宮下 美樹