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看護部長 ごあいさつ


看護部長 井戸川 みどり
旭川医科大学病院 副病院長

 二輪草センターは、出産、育児および介護のため、休業した医師や看護職が安心して復職できるように仕事と家庭の両立をサポートしています。また、子育てや介護支援だけではなく、生涯に渡り活き活きと働きつづけられる環境作りやキャリア支援を行っており、復職支援研修部門、キャリア支援部門、子育て・介護支援部門、病児・病後児保育部門が設置されています。復職支援研修部門では、看護職員が出産、育児の休業から安心して復職できるよう支援することを目的に、育児休業看護職員の復職のための研修を実施しています。2020年からは、感染予防対策のため、オンライン研修を取り入れました。参加者からは、「自宅で参加できることが良かった」「子どもの預け先を心配しなくて良かった」と意見があり、従来の就業開始前の来院による研修は、子どもの預け先の調整など困難が伴っていたことが分かりました。研修者の負担を最小限にしがなら復職を支援できるよう2022年4月からは、オンラインを活用した新たな4段階の復職支援プログラムを開始しています。また、キャリア支援部門では、2019年より看護職キャリア支援センターと連携し、訪問看護ステーションの看護職と大学病院がともに学び、地域での療養生活を支えていくための連携を目指しセミナー等を実施しています。
バックアップナースシステムは、「子どもの急病時にこそ付き添いたい」という子育て中の看護師の声から誕生しました。現在、3名のバックアップナースが活動しており、要請に応じてどの部署にも対応できる看護実践力と、豊富な看護経験をもつベテラン看護師です。
二輪草センターは、大学と病院が連携・協働し、病院職員が自分らしく働き続けることができるよう、その時々のニーズに応じながら活動しています。そして、子育てや介護をしながら働き続けられるよう、仕事と家庭を両立しやすい職場環境づくりを推進するなど、誰もが仕事と生活の調和が取れた働き方ができる社会の実現に向けて取り組んでいます。センター設置から15年以上にわたって、多くの医師や看護職員等に利用されてきました。当初は出産・育児に関するサポートが多く利用されていましたが、高齢化社会が進むにつれ介護に関するサポートの利用者も増えてきました。これからも「現場の声」を大切にしながら、全職員が活き活きと働き続けられるよう取り組んでいきたいと思います。