研修医の一週間

室野 真孝

プロフィール

室野 真孝(むろの まさたか)

H28年 旭川医科大学卒業

旭川医科大学にて初期研修医修了
(うち12ヶ月の眼科研修)
H30年 旭川医科大学眼科学講座入局。後期研修医。

市立稚内病院、旭川医科大学病院勤務
H31年 市立釧路総合病院勤務

当講座では初期研修2年間のうち約1年間の眼科選択が可能となっています。
後期研修医1年目は関連病院での一般的診療を学び、その後大学病院で専門的な診療を学ぶのが当講座の大まかな流れとなります。
初期研修医と後期研修医の1週間をご紹介します。

【月曜日】

  • 7:45~総カンファレンス
    その週に予定されている手術症例や外来での症例を提示します。 研修医も外来で診た症例の診断や治療についての相談ができます。 各専門の先生から行うべき検査や、助言をいただくことができます。

  • 9:00~外来
    初期研修医ですが、実際に外来に出て診察を行います。 見学から始まり、慣れると初診症例が割り振られます。 上級医と共に診察を行い、行う検査を決定します。 診断から治療までを上級医と共に行うことで、1つ1つの疾患の理解を深めることができます。眼科手技としてレーザー治療や硝子体注射がありますが、1年の研修の間に一通り学ぶことができます。

【火曜日】

  • 8:30~手術
    火曜日と木曜日は手術日です。 1日に2~4例の手術助手を行います。大学病院では白内障手術だけでなく、硝子体手術、斜視手術、角膜手術、緑内障手術など多岐に渡ります。 様々な手術の助手を行うことで、その疾患の理解も深まります。

    慣れれば少しずつ執刀の機会も増えていきます。まずは白内障手術の部分部分の執刀を行います。上級医が横につき、一つ一つの手技を身につけることができます。 手術のDVDを見直し、豚の眼を使用した手術の練習を行うこともできます。 初期研修の1年間で白内障手術の完刀を目標としています。

【水曜日】

  • 9:00~病棟管理
    入院患者の指示出し(点滴や内服オーダー)を行います。 入院患者に発熱や腹痛など体調不良があればその対応を行います。

【木曜日】

  • 手術
    火曜日と同様

【金曜日】

  • 外来または病棟管理

【土曜日】

  • 9:00~入院患者の回診
    入院患者を上級医と共に診察します。 各専門の先生の実際の診察を見ることができ、大切なポイントも教えていただけます。

【日曜日】

  • お休み

[後期研修期間](市立釧路総合病院)
初期研修を終えると、後期研修医として関連病院での勤務となります。 眼科医として、外来と手術について一般的な臨床を学びます。 私は初期研修期間に色々な手技と疾患を学べたことが大変役立ちました。 私は現在市立釧路総合病院で勤務しています。 上級医と2人体制で、多忙ながらも充実した日々を過ごしています。

【月曜日・水曜日】

  • 午前 外来
  • 午後 レーザー治療、硝子体注射、手術前IC

【火曜日・木曜日】

  • 午前 外来
  • 午後 手術(白内障手術、硝子体手術)

【金曜日】

  • 午前 外来
  • 午後 外来

後期研修医の間に市中病院で外来と手術の経験を積みながら、国内外での学会発表を行う機会もあります。後期研修医の間に大学院に進むことも可能です。 以上のように研修期間を通じて臨床と研究についてバランス良く学べる、充実したカリキュラムとなっています。 この文章を読んでくださった皆さんが旭川医大眼科学講座に興味を持っていだだけたら幸いです。



(文責:室野真孝, 2019.6.26)