大保准教授の共同研究論文が発表されました

2021年 12月14日
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ATP13A2はP型ATPアーゼの1つで、ATP加水分解のエネルギーを利用してリソソーム内腔から細胞内へポリアミンを輸送するポンプタンパク質です。今回、生化学講座の大保 貴嗣准教授は、東京大学理学系研究科 濡木研究室との共同研究によりポリアミンを輸送する反応のさまざまな中間体の立体構造を決定し、その輸送メカニズムを詳細に解明することに成功しました。ATP13A2の遺伝的変異はパーキンソン病に関与していることが知られており、この成果はこれらの疾患の理解につながると期待されます。本研究成果は今年12月2日に米国科学雑誌 Molecular Cell (2020-2021インパクトファクター 17.97) に出版されました。
【発表雑誌】 Molecular Cell 【論文タイトル】 Cryo-EM reveals Mechanistic Insights into Lipid-facilitated Polyamine Export by Human ATP13A2 【著者】 Atsuhiro Tomita, Takashi Daiho, Tsukasa Kusakizako, Keitaro Yamashita, Satoshi Ogasawara, Takeshi Murata, Tomohiro Nishizawa & Osamu Nureki 【DOI番号】 10.1016/j.molcel.2021.11.001
【アブストラクト】 【東京大学press releases】
生化学講座(統合生命科学)、心血管再生先端医療開発講座(CVRI) 川辺淳一

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