吉田有里先生に
旭川医科大学医学博士号が授与される

2020年 3月27日
YOSHIDA
  吉田有里先生が、旭川医科大学医学博士号を授与されました。おめでとうございます! 吉田先生は、心血管外科医として研修後に、所属長である東教授(血管外科講座、写真左)のご高配で、私の講座に紹介いただき、大学院生として研究生活を開始しました。吉田先生が参画したころ、我々が見出した毛細血管由来幹細胞の臨床応用にむけた産学連携の大型プロジェクト(OideCapSEAプロジェクト)が開始したところでした。 彼女の外科医としてのスキルも期待して、本プロジェクトで、マウスの下肢虚血疾患モデルでの同細胞の有用性を評価する研究を彼女にお願いしました。 OideCapSEAプロジェクトの月一度の進捗会議は、担当研究してもらっている吉田先生らも参加してもらい、製薬企業の研究者や会社役員を交えて濃い質疑の中、GO/NotGOの判定をうける緊張の会です。 一方でマウスの下肢虚血疾患モデルの評価は、想定以上に奥が深く、なかなかデーターが出ないというプレッシャーの中で、吉田先生は粘り強く誠実に着実にプロジェクトを貫徹してくれました。 彼女の苦労は報われ、本成果は、科学的にも非常にインパクトのある評価をうけています。昨年度、第60回日本脈管学会の数多くの選抜候補者の中から名誉あるJapanese College of Angiology Award最優秀賞を受賞されました。吉田先生の博士論文は「Capillary-resident EphA7 pericytes are multipotent cells with anti-ischemic effects through capillary formation」Stem Cells Trans Med 9, 120-130, 2020。 同論文は、同JournalのEditorial で注目論文として紹介されています(doi 10.1002/sctm 19-0416)。  吉田先生は、医学博士号をもつ新進気鋭の血管外科医として、今後も、我々との共同研究も含めて、臨床と研究に、ますます、ご活躍されることを期待しています!  生化学講座(統合生命科学)、心血管再生先端医療開発講座(CVRI) 川辺淳一

<