医学科担当科目

機能形態基礎医学T(必修)〔人体組織学、肉眼解剖学概論〕
担当教員 吉田成孝
対象学年 第2学年
開講時期 前期
【履修目的】

機能形態基礎医学では、正常な人体を機能と形態の両面から総合的に理解することを目的としている。この機能形態基礎医学I では、特に人体を構成する様々な臓器・器官の組織学的構築および肉眼解剖学の基本的事項について、各臓器・器官の生理的機能と関連づけて学ぶ。

【到達目標】

正常な機能を営む人体の各器官・臓器の組織構築を模式的に描き、その特徴を他者に説明することができる。

各器官・臓器が生理的機能を果たす上で、正常な組織構築がどのように寄与しているか、説明することができる。

なお、各講義ごとの具体的な到達目標については、別途配布する組織学講義・実習資料集に記載しているので、予習・復習・試験勉強の際には参照すること。

教科

参考図書
  • (教)Histology and CellBiology (5th ed)/KierszenbaumA.L./Elsevier
  • (参) 組織細胞生物学(原書第3版)/内山安男監訳/南江堂
  • (参) Ross組織学(原書第5版)/内山安男・相磯貞和 監訳/南江堂
  • (参) 組織学(改訂20版)/阿部和厚・牛木辰男/南山堂
  • (参) 標準組織学総論(第5版)/藤田恒夫・藤田尚男/岩永敏彦改訂/医学書院
  • (参) 標準組織学各論(第5版)/藤田恒夫・藤田尚男/岩永敏彦改訂/医学書院

機能形態基礎医学U(必修)〔生体の解剖・生理〕
担当教員 吉田成孝
対象学年 第2学年
開講時期 通年
【履修目的】

正常人体の形態(解剖学)と機能(生理学)を関連づけて理解することを目的とする。 3年次以降、臨床医学科目の履修に進むためには、ここで学習することのすべてが基礎知識として必須である。

【到達目標】

主要器官の巨視的ならびに微細構造を、発生の概略と関連づけて説明できる。

主要器官の正常機能とその仕組の概要を、器官レベル、細胞レベル、分子レベルで説明できる。

(注) ここでいう主要器官とは、消化器、呼吸器、循環器、泌尿生殖器、内分泌腺、感覚器、中枢・末梢神経系などを指す。おおむねこの順に学習する。

教科

参考図書
  • (教)グレイ解剖学/塩田 他(訳)/エルセビア・ジャパン
  • (参)ラングマン人体発生学/安田峯生(訳)/メジカルサイエンスインターナショナル
  • (教)ガイトン生理学/石田義弘(訳)/エルセビア・ジャパン
  • (教)ギャノング生理学 原書第25版/岡田泰伸(監訳)/Lange
  • (教)標準生理学第9版/小澤・福田(編)/丸善
  • Principles of Neural Science 5th edition/Kandel et al./McGraw Hill Medical

形態学実習U(必修)〔人体解剖実習、頭蓋の骨学、脳解剖実習、放射線画像実習〕
担当教員 吉田成孝、扇谷昌宏、古部瑛莉子
対象学年 第2学年
開講時期 後期
【履修目的】

形態学実習の主な目的は、人体の構造を観察・埋解し、さらに個体差の存在を知ることにある。加えて、実際に献体していただいた御遺体に直接触れることにより、将来医師となるために必要な知識・経験・思索をどれだけ積極的に御遣体から受け取ることができるかが大切である。それが尊い故人の遺志に沿うことである。

【到達目標】

・献体された故人と遺族に対する尊崇の念を持ち、実習に適切な態度で臨むことができる。
・主要な器官を「実習の手引き」の手順に従い適切に剖出でき、成書等を参照することで正常構造と個体差を判別できる。
・主要な器官の位置と他器官との位置関係を説明できる。
・主要な骨格筋を示し、その名称、作用と神経支配を説明できる。
・主要な動脈と静脈を示し、名称と灌流域を説明できる。
・主要な末梢神経を示し、その名称とはたらきを説明できる。
・主要な血管と神経の走行と分岐および他器官との関係を説明できる。
・主要な器官の名称を日本語と英語で言え、その形態とはたらきを概説できる。
・主要な器官の形態や血管・神経の走行などを図示して説明できる。
・人体の単純X線、CT.MRI、超音波エコーの正常像を読影できる。
・頭蓋骨の構成と特徴を概説できる。
・脳・脊髄の動脈の走行を概説できる。
・脳・脊髄の主要な構造およびはたらきを概説できる。

教科

参考図書
  • (教)解剖実習の手びき/寺田春水(著)、藤田恒夫(著)/南山堂
  • (参)あたらしい人体解剖学アトラス第2版/佐藤達夫(訳)/メディカルサイエンスインターナショナル
  • (参)CT/MRI画像解剖ポケットアトラス第4版T巻(頭部、頚部)/町田徹(監訳)/メディカルサイエンスインターナショナル
  • (参)CT/MRI画像解剖ポケットアトラス第4版U巻(胸部、心臓、腹部、骨盤)/町田徹(監訳)/メディカルサイエンスインターナショナル
  • (参)X画像解剖ポケットアトラス/町田徹(監訳)/メディカルサイエンスインターナショナル

選択必修コースU 感覚器医学の最先端コース(選択必修)
担当教員 扇谷昌宏
対象学年 第3学年
開講時期 後期
眼球の構造
光受容の仕組みを復習すると共に、網膜内でのシグナル伝達について理解する。

選択必修コースV ニューロサイエンスコース(選択必修)
担当教員 吉田成孝、扇谷昌宏
対象学年 第3学年
開講時期 後期
変性疾患(吉田)、神経可塑性と記憶(扇谷)
アルツハイマー病をはじめとする脳の変性疾患の要因と治療の可能性について理解する。(吉田)
記憶を代表とする脳の可塑性のメカニズムについて理解する。(扇谷)

基礎医学特論(必修)
担当教員 扇谷昌宏
対象学年 第2学年
開講時期 後期
君はグリア細胞を知ってるかい?
グリア細胞は中枢神経系の機能に重要な役割を果たしている。グリア細胞に関する新しい知見を紹介する。

医学研究特論(必修)
担当教員 扇谷昌宏、古部瑛莉子、吉田成孝
対象学年 第4学年
開講時期 後期

基礎医学研究に限らず、臨床の現場においても未知の事象に遭遇した際にそれを解明しようとすることは非常に重要な姿勢であり、そのためには幅広い知識をもって未知の世界を切り開く能力、すなわち「サイエンス素養」を備えておくことが必要である。本コースでは研究プロジェクトの遂行を通して、サイエンス素養を身に着け、研究マインドを養成すること、さらには、得られた成果を発表することで成果を社会に発信することの重要性を認識してもらうことを目的とする。 上記目的のために、本講座にて進めている研究に関連するプロジェクトを新たに設定し、実験を行ってもらう。本講座では、「神経機能」について行動学、形態学、および分子生物学的手法を用いて研究しており、個体レベルから分子レベルに至るまで解析できることに特徴がある。 研究テーマ設定にあたっては、教員としっかり相談して決める。一通りの実験手技を指導した後、自主的に実験に取り組んでもらう。得られたデータを解析してまとめ、最終的に発表会で成果報告する。

受講学生 令和元年度 3名
令和2年度 2名
令和3年度 3名

医学チュートリアルI(必修)
...



医学チュートリアルII(必修)
...



付:オフィスアワー
実施場 実施時
吉田成 総合研究棟 2階
解剖学講座(機能形態学分野) 教員研究室
金曜午後5時−6時 指定時間外でも対応可
扇谷昌 総合研究棟 2階
解剖学講座(機能形態学分野) 教員研究室
随時 事前にメールで確認してください。

看護学科担当科目

形態機能学(必修)
担当教員 吉田成孝
対象学年 第1学年
開講時期 通年
物質の輸送システム1「心臓の構造」
物質の輸送システム2「脈管の構造・走行・分布」
リン
教科

参考図書
  • (教)系統看護学講座解剖生理学/坂井建雄・岡田隆夫/医学書院

生体観察実習(必修)
担当教員 吉田成孝
対象学年 第1学年
開講時期 後期
解剖実習見学

医学科の解剖実習を見学する。体表からでは到底窺い知れない諸器官の形態、構造および位置関係について、実際に観察することによって理解を深め、内在する法則を考察する。同時に、個人によってかなりの相違があることをも認識する。また、解剖体に直接接することにより、生命の尊厳や死について思いをめぐらし、さらには医の倫理をも考究する。