当研究室は、1973年(昭和48年)9月の旭川医科大学設置と同時に開設されました。歴代の教授は次のとおりです(敬称略)。
初代: 美甘 和哉(1973年9月〜1992年3月)
第二代: 上口 勇次郎(1992年5月〜2008年3月)
第三代: 立野 裕幸(2008年4月〜2023年3月)
第四代: 日下部 博一(2024年4月〜)
一般教育部門である生物学教室のスタッフの仕事は、主に医学部1年生への生物学教育(講義・実習)ですが、「教育と研究は両輪」というスタンスは昔も今も変わりません。研究室発足当時から現在に至るまで、哺乳類の卵や精子の染色体異常をメインテーマとして研究を続けています。
初代教授らによって開発された哺乳類卵子染色体標本作製技術は、卵における良質な染色体像を得ることができる技術として今でも世界的に高い評価を受けており、当研究室で継承されています。現在、私たちはこの技術をマルチカラーFISH法と組合わせることによって、減数分裂エラーの仕組みを解明するための研究基盤を確立しております。
当研究室では各スタッフが個人の研究テーマにとりくんでおりますが、哺乳類の生殖生物学という点は共通しています。今後も研究に根ざした生きた医学教育を実践できるよう、スタッフ一同、努力してまいります。
令和6年4月1日
旭川医科大学 生物学教室
教授 日下部博一