講演・セミナーの結果報告

~腫瘍センターセミナー(地域がん診療連携拠点病院・がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン)~
 平成21年から開催をはじめて今年で11年目の腫瘍センターセミナーですが、今年度も全11回の予定で開催を予定しています。これまで市立稚内病院、名寄市立総合病院、遠軽厚生病院へ中継してきましたが、5月からは深川市立病院にも新たに中継をつなぐ予定で準備を進めています。

 2019年9月18日「抗がん剤治療による皮膚色素沈着について」というテーマで本院皮膚科 堀 仁子 先生が講演しました。
 色素沈着をきたす薬剤や、本院皮膚科で施行しているしみの治療の紹介がありました。しかし、色素沈着を生じさせる抗がん剤治療中や女性ホルモン剤内服中などはしみの治療の効果が出にくく悪化させないための治療を行い、治療が終了してから適応に応じた治療を行うということでした。今回は院内30名、中継6名の参加がありました。

20190918_「抗癌剤治療による皮膚色素沈着について」

 2019年8月28日「婦人科検診について」というテーマで本学女性医学科 片山英人先生が講演しました。
 がん検診の現状と、昨今の話題としてAIに診断させるというトピックスと、さらに日本の法律上、看護師による細胞採取が可能になってはいるが、産婦人科学会や現場では慎重な意見も多いとのことです。最後にHPV予防ワクチンに関する昨今の日本の動きについても触れられました。院内23名、中継9名の参加がありました。

20190828_「婦人科検診について」

 2019年7月24日「小児がんとAYA世代の課題」というテーマで本学小児科更科岳大先生が講演しました。  小児がんは希少疾患で、多様な疾患群であり、また小児特有の組織型もあり、進行が早く従来の抗がん剤が効きやすいといった特徴についてお話されました。 そして小児がん経験者の晩期合併症の発症率は治療終了後、経年的に増大していることからフォローアップは生涯に渡って行う必要があるとのことでした。 AYA世代のがんへの取り組みとして妊孕性の保護、年代にあった精神面の対応、緩和ケアなど多方面での医療・精神社会的ケアが必要であると話されました。 今回は院内参加のみで26名でした。
20190724_「小児がんとAYA世代の課題」

 2019年6月19日「胆膵癌の治療」というテーマで本学地域がん診療連携講座 林 明宏先生が講演しました。 膵臓癌、胆管癌の治療アルゴリズムや化学療法を中心とした治療の変遷、切除不能進行患者に対する化学療法などが説明されました。長期生存が難しい疾患ではあるが、化学療法を中心とした治療の進歩や家族歴のある患者や糖尿病患者などハイリスク患者の早期診断に力が注がれるようになり、少しずつ生存期間がのびているとのことでした。 今回は院内から5名、院外から19名、中継(遠軽厚生病院)2名、計26名参加しました。
20190619_「胆膵癌の治療」

 平成31年5月29日「転移性脳腫瘍の放射線治療について」というテーマで本院放射線科 青木 友希先生が講演しました。
 転移性脳腫瘍の患者さんの予後が伸びているため、それに合わせて治療方針も考えていく必要があること、多発でも局所治療が有効な症例もあること、認知機能障害の観点から全脳照射を避ける傾向にあることなどのお話がありました。さらに脳転移症例はアルゴリズムに沿って治療を行ってきましたが、実際には症例ごとにカスタマイズしながら治療に当たっているとのことでした。 今回は院内から21名、院外から4名、中継(遠軽厚生病院、深川市立病院)11名、計36名参加しました。
20190529_「転移性脳腫瘍の放射線治療について」

 平成31年4月のセミナーは去る4月24日「胃癌の化学療法」というテーマで本院消化器内科2の北野陽平先生にご講演いただきました。
 2018年に改訂された胃癌治療ガイドラインに沿って、これまでの治療と追加された治療についての解説を中心に治療選択の考え方などについてお話されました。 年度初めの忙しい時期ではありましたが院内から16名、院外から7名、計23名の参加がありました。
20190424_「胃癌の化学療法」

4月25日「がんゲノム医療実装化への準備状況と課題」
                      旭川医科大学 遺伝子診療カウンセリング室 蒔田 芳男
5月30日「胃癌と栄養」 旭川医科大学 地域がん診療連携講座 大谷 将秀
6月20日「脳腫瘍の放射線治療」 旭川医科大学 放射線科 山品 将祥
7月25日「がん薬物療法と心機能」 旭川医科大学 臨床検査・輸血部 赤坂 和美
8月29日「膵臓がんの治療」 旭川医科大学 地域がん診療連携講座 河端 秀賢
9月26日「がんと仕事の両立支援」 旭川医科大学病院 腫瘍センター 澤田 裕子
10月31日「免疫関連有害事象の電話モニタリングの取り組み」
                      旭川医科大学病院 薬剤部 新田 悠一朗
11月28日「症状緩和と意思決定支援」 旭川医科大学病院 腫瘍センター 尾崎 靖子
1月30日「がん疼痛治療 最近の考え方-突出痛とケミカルコーピング」
                      旭川医科大学 緩和ケア診療部 阿部 泰之
2月27日「泌尿器腫瘍の治療について」 旭川医科大学 泌尿器科 玉木 岳
3月20日「腫瘍循環器フォーラム 花開く腫瘍循環器連携」
                      旭川医科大学病院 乳腺疾患センター 北田 正博
                      旭川医科大学病院 腫瘍センター 鳥本 悦宏
                      旭川医科大学病院 臨床検査・輸血部 赤坂 和美
                      旭川医科大学病院 腫瘍センター 澤田 裕子
                      旭川医科大学 循環・呼吸・神経病態内科学分野 木谷 祐也

全11回、総参加者数378名(院内職員297名・院外参加31名・中継50名)

 平成31年2月27日「泌尿器腫瘍の治療について」というテーマで本院腎・泌尿器外科 玉木岳先生から前立腺癌、腎癌、膀胱癌それぞれの治療について講演がありました。
 切除可能症例についてロボット支援手術の実際の動画を交えて紹介されました。ロボット支援手術の適応が拡大していることで手術時間も短縮化されてきているとのこと。
 また、切除困難症例においては新規薬剤の開発が進み、使用薬剤も多くなってきているというお話しでした。院内参加23名、中継11名の参加がありました。
20190227_「泌尿器腫瘍の治療について」

 平成31年1月30日「がん疼痛治療 最近の考え方-突出痛とケミカルコーピング」というテーマで本院緩和ケア診療部 阿部泰之先生から講演がありました。
突出痛の基本的な知識と突出痛の対応、ケミカルコーピングの定義と対応など臨床場面で役に立つ講演でした。院内参加20名、中継9名、計29名の参加でした。
20190130_「症状緩和と意思決定支援」

 平成30年11月28日「症状緩和と意思決定支援」というテーマで本院がん看護専門看護師 尾崎 靖子先生から講演がありました。 がん患者の予後予測ツール(PPI、PaP Scoreなど)は意思決定支援と症状緩和を考えるうえで現在の病状、症状などを具体的に評価し、今後の療養や具体的なケアについて話し合うきっかけとして活用できることがわかる講演でした。
先月に続き、本セミナーは地域がんチーム医療プロフェッショナル養成コース(インテンシブコース)に位置づけられ、がんチーム医療に係る医療者に向けの内容として企画され、院内参加28名が参加、活発な意見交換がされました。
20181128_「症状緩和と意思決定支援」

 平成30年10月24日「免疫関連有害事象の電話モニタリングの取り組み」というテーマで本院薬剤部薬剤師 新田悠一朗先生から講演がありました。  薬剤師による定期的な電話訪問によって重篤な副作用の早期発見につながった例もあり、免疫関連有害事象への取り組みの重要性が認識出来る講演でした。
今回のセミナーは地域がんチーム医療プロフェッショナル養成コース(インテンシブコース)に位置づけられ、がんチーム医療に係る医療者に向けの内容として企画され、院内参加30名、中継1名が参加、活発な意見交換がされました。
20181024_「免疫関連有害事象の電話モニタリングの取り組み」

平成30年9月26日旭川医科大学病院遠隔医療センター研修室において腫瘍センターセミナーを開催いたしました。 今回は「がんと仕事の両立支援 ~なぜ今、両立支援なのか。医療者に求められる役割~」というテーマで、がん相談支援センター看護師長 澤田裕子からお話しいただきました。がんの動向、がん対策、働くがん患者の状況に関するさまざまな調査やデータをもとに、がんが死に直結する病気から、長く付き合う病気へ変化していることが説明されました。その変化ゆえの問題が「がんと仕事の両立」であるとわかりました。また、院内がん登録、がん相談支援センターの実践を通し、当院の状況と取り組みが紹介されました。さらに、医療者として求められている役割について説明されました。 院内の医師、薬剤師、病棟・外来・点滴センターの看護師、緩和ケアチームの看護師、リハビリテーションスタッフ、検査技師等、院外からも看護師、薬剤師の参加があり、合計29名の参加でした。多職種が参加し積極的な質疑応答がなされ、生活者であるがん患者を医療チームとして支えたいという思いが伝わるセミナーでした。今回は、両立支援の基本を学ぶ内容でした。実践をふまえ、今後に期待したいと思います。
20180620_「がんと仕事の両立支援」

 平成30年8月29日旭川医科大学病院遠隔医療センター研修室において腫瘍センターセミナーを開催いたしました。 今回は「膵臓癌の治療」というテーマで、地域がん診療連携講座の河端秀賢先生からお話しいただきました。膵臓癌は解剖学的位置関係や悪性度から診断時に進行している症例が多く、切除例でも半数は転移を認める。手術困難例が多く化学療法が重要であるとのことでした。また化学療法ではGEM+nabPTXとmFOLFIRINOX、TS-1など、治療アルゴリズムや治療成績など紹介がありました。
院内参加21名、中継8名の参加でした。
20180620_「膵臓癌の治療」

 平成30年7月25日旭川医科大学病院遠隔医療センター研修室において腫瘍センターセミナーを開催いたしました。 今回は「がん薬物療法と心機能」というテーマで旭川医科大学病院 臨床検査・輸血部の赤坂和美先生にご講演いただきました。  抗がん剤による心機能障害の分類や心毒性の2つのタイプ(心筋障害タイプと心筋機能不全タイプ)などを中心にお話しされました。  がんサバイバーの増加でCardo-Oncologyという新たな領域が注目されつつあり、今後の展望として抗がん剤治療を受ける患者さんの術前心機能評価だけでなく、定期的なフォローアップの重要性などもディスカッションされました。
今回は院内参加24名、中継10名の参加でした。
20180620_「がん薬物療法と心機能」

 平成30年6月20日旭川医科大学病院遠隔医療センター研修室において腫瘍センターセミナーを開催いたしました。今回は「脳腫瘍の放射線治療」というテーマで旭川医科大学放射線科山品将祥先生が講演しました。 原発性悪性脳腫瘍は膠芽腫が最も多いこと、50~70歳代に多く予後が不良な疾患である。 膠芽腫に対する標準治療方針は腫瘍摘出と術後補助療法(放射線治療と化学療法)、生存率改善には術後照射60Gy/30fr/6週が標準的、高齢者においては総治療期間短縮も考慮されるなど講演されました。
院内38名、院外8名(名寄へ中継)が聴講しました。
20180620_「脳腫瘍の放射線治療」

 平成30年5月30日旭川医科大学病院遠隔医療センター研修室において腫瘍センターセミナーを開催いたしました。今回は「胃癌と栄養」というテーマで旭川医科大学地域がん診療連携講座 大谷将秀先生が講演しました。術前の低栄養は術後合併症や予後に影響すること、術後早期の経口摂取は腸管運動回復や術後早期の体重維持、在院期間短縮などに寄与すると言われている。また、縫合不全が起きた場合も静脈栄養のみで管理するよりも経腸栄養管理の方が炎症の鎮静化も早いなど周術期の栄養管理の重要性について述べられました。
院内参加49名、中継3名の参加でした。
20180530_「胃癌と栄養」

 平成30年4月25日旭川医科大学病院遠隔医療センター研修室において腫瘍センターセミナーを開催いたしました。 「がんゲノム医療実装化への準備状況と課題」というテーマで旭川医科大学病院遺伝子診療カウンセリング室 蒔田芳男先生が講演しました。 オーダーメード医療が、がんゲノム医療の実装化の形で迫っている現在、がんゲノム医療にかかわるエキスパートにはゲノム情報の取り扱いが必須の知識になること、患者さんの意思決定支援の方策や結果開示後のフォローの準備が必要とのことでした。 (院内参加20名、中継参加なし)
20180425_「がんゲノム医療実装化への準備状況と課題」

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