センター長 大崎教授 コラム
(tweet まとめ)

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聴診器(2012/1/23-2012/2/24)

         
 Cardiology 258  Cardiophon  Cardiology III  WelchAllyn  Rappaport-Sprague
最近愛用の聴診器はPANESIAN オリジナルのCardiology 268 とRiesterのCardiophonです。 1月23日
Cardiology 268は程よく軽いのと、イアピースが回転するのがよい。 1月23日
型番はCardiology 268ではなくCardiology 258でした。 1月24日
Cardiophonは重いけれど、呼吸音の聴こえがよい。どちらも呼吸器診療によい聴診器です。 1月24日
呼吸音の聴診用のRespirologyという名のモデルは出ていないんでしょうか? 1月25日
聴診器といえばリットマンですが、呼吸音の聴診にはむいていないと思います。ぐにゃぐにゃの膜が変!! 1月26日
リットマンのCardiology IIIがベストの聴診器と思って、ずっーと使っていました。 1月26日
今のリットマンはサスペンデット・ダイヤフラムを使っています。僕のCardiology IIIは昔のタイプで固い膜なので、呼吸音の聴取には現行品よりも良いように思います。 1月26日
Cardiology 258は日本製です。日本のメーカーも頑張っているので応援しましょう。 1月27日
異常な呼吸音を発見するために、2呼吸毎に前後で6〜8個所を聴診します。よく聴いて異常を見つけてください、 1月28日
研修医がTycosと刻印された聴診器を持っていました。Tycosって何の意味でしょう?詳しくは明日… 1月30日
聴診器はWelchAllyn(日本ではウェルチアレンですが、カタログではウェルチアリンの記載もありました)のHarvey? Elite?というタイプです。続く… 1月31日
日本では単にエリートの名ですが、ネットでみてみるとHarvey Tycos Eliteと書かれているものもありました。続く… 2月1日
Tycosは1851年にNY州ロチェスターにできた温度計を作る会社でした。1907年にアネロイド型血圧計を開発。1986年にWelchAllynに買収されました。続く… 2月1日
Tycosは製造会社の名前が残ったのですね。日本でもタイコス型聴診器、や血圧計が販売されています。アネロイド血圧計をタイコスと言うこともあるようです。 2月2日
W. P. Harveyは現在の聴診器をデザインした方で2007年に89歳でリッチモンドで亡くなっています。WelchAllynの技術者と絶えず改良していたと記載があります。 2月2日
もともとはTycosで開発したんでしょうね。ということで、研修医の聴診器は近代聴診器の歴史が詰まったものでした。僕買っちゃおっと! 2月3日
膜とベルの切り替え式はラパポート型が最初で、リットマンが改良して特許を持っているようです。次回からはこ辺を探ってみます。 2月3日
Rappaport-Sprague聴診器は最初の切り替え型として1940年代に開発されました。Rappaportは技術者でSpragueは米国の医師です。続く… 2月3日
日本版Wikiには「1926年に米国の医師スプラーグが呼吸音を聴きやすい面と心音を聴きやすい面の両面を切り替えて使えるダブルの聴診器を発明し」と記載されています。 2月4日
Rappaport-Sprague聴診器は後にHewlett-Packardで販売され、その後Agilent Technologiesとして分離した後Agilent Healthcareとなり、Philipsに買収されました 。 2月4日
Rappaport-Sprague聴診器は2004年に放棄されました。現在は、RiesterやKenzmedico製をはじめ、多くのラパポートタイプが製造されていて、驚きますよ。続く… 2月5日
OmronのR-Sがベストバイです。しかも19ドル。日本のオムロンは扱ってないよね。どこの製品だろう? http://www.forusdocs.com/reviews/Acoustic_Stethoscope_Review.htm 2月6日
R-S聴診器は部品の交換でメインテナンスができることや存在感があることで人気がありましたが、重いことと音響面から改良の余地がありました。 2月7日
1960年代にドイツ人循環器医でハーバード大学教授のリットマンが、Cardiosonicsという会社を設立し、軽くて、音響性能のよい聴診器を売り出しました。 2月8日
リットマンは1967年に3Mに買収されました。David Littmannは聴診器に関する特許を持っていましたが、その内容は調べた範囲では分かりませんでした。 2月12日
リットマンのCardiologyVは名器ですが特許が切れたかで、各メーカーが同じようなデザインの聴診器を出しているのでしょうね。 2月14日
Harvey(1918-2007)はジョージタウン大学、Littmann(1906-1981)はハーバード大学でした。12歳違いで循環器医で東海岸なので、何回も会ったことでしょう。 2月15日
ラエンネックが発明した聴診器は、ラパポート型で高級器の標準型が定まり、CardiologyVタイプに発展して、現在は各社が性能を競い合っているということが分かりました。 2月19日
聴診器は薬事法で規制される医療器具です。許可を持っている販売店から購入してください。粗悪な違法コピー品は診療には使えませんので、念のため。 2月19日
ちなみにRiesterのCardiophonは一般医療機器 機械式聴診器(JMDN 13755000)です。医療機器届出番号も付いています。機械式というのがいいですね。 2月20日
聴診器のチューブはbinauralといいますが、両耳で聞くという意味です。聴診器メーカーのDRG(Doctors Research Group)はノイズを押さえる特許を持っているようです。 2月21日
今朝の学生はピンクのbinaural tubeのCardiologyVを持っていました。このtwitterの記念に聴診器を買いたいと思います。呼吸器内科医に似合う聴診器を推薦してください。 2月22日
僕の最初の聴診器は Allen のMarkXでした。今でもロングとショートの2本を持っています。タイプは変わりましたが、まだネームが残っているようです。 2月22日
聴診器は主に循環器医が開発したので、名前にRespirologyがないことが分かりました。そろそろ聴診器の話題を終わりにします。 2月24日


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