旭川医科大学病院 リハビリテーション科

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ボツリヌス療法

脳血管障害、脳性麻痺、頭部外傷、無酸素脳症、脊髄損傷、多発性硬化症などにより、身体の筋肉の緊張が異常に高くなった状態(つっぱりが強くなった状態)を痙縮と呼びます。

痙縮の治療法の1つとして、ボツリヌス療法があります。ボツリヌス毒素を精製して作られた薬剤を緊張の高い筋肉に注射することにより神経終末のアセチルコリンの放出を抑制します。これにより、アセチルコリンを介した筋収縮が阻害され、筋の攣縮および緊張を改善します。脳卒中患者における上肢・下肢痙縮に対するボツリヌス療法は脳卒中ガイドラインでも推奨されており(推奨レベル グレードA)、手指の動きの改善や歩行能力の改善などの効果が認められています。

運動機能の改善や日常生活動作の改善、介助量の軽減を図るために当科でも積極的にボツリヌス療法を行っています。