耳鼻咽喉科豆知識

睡眠時無呼吸症候群 睡眠中の呼吸の以上について

睡眠時無呼吸症候群の治療

1. 生活指導

軽症の場合、減量のための栄養士による食事指導や、睡眠中の体位の工夫、生活習慣の改善などにより改善する患者さんもおられます。

2. 内科的治療

慢性副鼻腔炎や鼻アレルギーが原因となっている場合は、それぞれの疾患に対する薬物治療をおこないます。また、下顎が小さい場合には寝るときにつけるマウスピースを作成したりすることもあります。重症の場合には、寝ている時に呼吸を補助するn-CPAPという機械を調整し、貸し出すこともあります。

3. 外科的治療

生活指導や内科的治療では改善が見込めない場合には、睡眠中の呼吸を楽にするために、鼻の中を広くする手術やのどを広くする手術をおこなうこともあります。

終わりに

我々は寝ているときの記憶がないので、自分でこの病気に気がつくことは難しいものです。しかし、睡眠時無呼吸症候群は決して稀な病気ではなく、日常生活に与える支障も大きいので、いびきが大きい、いくら寝ても熟睡感がない、昼間の眠気がひどいといった症状がある場合には、耳鼻咽喉科専門医を受診して専門的な診察を受ける必要があります。