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産婦人科医からみた「妊活期・妊娠期」

終了報告

2017年2月28日

 
 平成29年2月28日に第26回二輪草セミナーが開催されました。今回は「産婦人科医からみた 妊活期・妊娠期」と題して産婦人科の横浜祐子先生にご講演頂きました。今回のテーマは関心が高かったようで、春休み中でしたが多くの学生さんにお集まり頂きました。
横浜先生は素敵なスライドを用いて、ご自身の体験をふまえながらわかりやすくご講演頂きました。はじめに妊娠するのに適した年齢は人それぞれであること、家庭や職場の理解が必要である事をお話して下さいました。年齢を経るにつれ妊娠高血圧症候群が増え妊娠の継続が難しくなること、不妊や流産、児の染色体異常のリスクが上昇することについても再認識しました。仕事を継続しながら不妊治療を行う事の大変さについてもお話しして頂きました。妊活前期に行う事として自分の体を大事にする事が大切で、子宮癌検診を定期的にうけること、人工妊娠中絶を避けること、2度かかることもあるためパートナーも含めて風疹の検査およびワクチンの接種を行うことが必要とのことでした。妊娠中は切迫早産のリスクとなるので長時間労働、重労働を避け、つわりについては個人差がありますが少量を頻回に食べたり、飲んだりして空腹にしないことが効果的であったことを実感されたそうです。今回のお話しは妊娠前の女性が知っておいた方が良いのはもちろんのこと、出産を経験した女性や男性にも理解してもらうことで妊娠中や妊娠を希望する女性への配慮につながるような内容だったと思います。
最後になりましたが、お忙しい中ご講演頂きました横浜先生および聞きに来て下さった職員や学生の皆様にお礼を申し上げます。これからも育児、介護をテーマに来て良かったと思えるセミナーを企画したいと思いますので是非多くの方にご参加頂ければと思います。


                 (二輪草センター助教 菅野 恭子)

  
セミナーの様子