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「中堅看護師が語る〜心に残る看護エピソード〜」
           知っていますか?輝くナース〜PartX〜

終了報告

2016年7月8日

 
 7月8日(金)、二輪草セミナーを開催しました。今年度は、中堅看護師に「心に残るエピソード」を語ってもらい、日々忙しく過ぎていく毎日ですが、少し立ち止まって「看護」の力を再発見し深めていきたいと考え企画しました。参加者は、看護職員・看護学生・看護学科教員・薬剤師で、29名でした。
 中堅看護師2名の心に残る看護エピソードから、今の自分に影響を与えた人との出会い、心に残っている出来事が今の自分にどのように影響を与えているか、「大切にしている看護」について語っていただきました。
6階東ナースステーション 関本 泰子さんからは、看護学生の時の受け持ち患者さんとの出会いから、入職しての再会、初めて受け持った患者さんとの関わり、受け持ち看護師としての存在意義を思い出させてくれた患者との関わりが紹介されました。たくさんの患者との出会いが自己の看護観の形成につながり、後輩への指導の基盤になっていること、「患者さんの辛い時を支えることができる看護師という仕事の魅力」について話されました。
10階西ナースステーション 佐藤 真帆さんからは、入院が長期化してストレスフルになった患者との関わり、患者の家に帰って妻と過ごしたい意向をくみ取ったケアについて語ってくれました。患者の言葉の背景にあるものを見ることの大切さ、患者と真摯に向き合いありのままを受け止め寄り添うことの大切さ、患者・家族が今どの段階にあるのかを理解したケアの重要性、患者−家族の関係性や時間を大切にし、支援していくことの大切さを学んだと話されました。
 語りの中で共通していたのは、多くの患者との出会いが心の中に刻まれており、その体験は、今の自分の看護観につながっているということです。参加者のアンケートからも、「大切にしている看護を知ることができよかった」「二人のお話を伺ってさらに看護の魅力を感じることができた」などの感想があり、自分の体験のように共有し、みんなで看護観を深めることができました。改めて「心に残るエピソードや看護という仕事の魅力」を振り返ることは、講演者・参加者みんなにとって、とても貴重な時間になったと思います。

      (看護職キャリア支援職場適応支援担当 看護師 浅利 尚子)

  
セミナーの様子