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平成27年「ワークライフバランス」の授業

終了報告

2015年8月17日
対象:医学科3年生


授業の風景


 グループワークの様子 

 平成27年8月17日に、医学科3年生を対象に「ワークライフバランスを考えよう」の講義および実習を行いました。今年の3年生は128名と大人数で、夏休み明けのリフレッシュされた頭で、丸1日をかけて色々と考えてもらいました。
最初に教育センターの蒔田芳男先生から開催のご挨拶をいただき、その後実習前の考えや知識をプレアンケートに記載してもらいました。二輪草センターの菅野恭子先生から医師のワークライフバランスと二輪草センターについて講義していただきました。先生が実際に子育て中に工夫されたことや、朝方に生活パターンを変えたことなどが、学生さん達には印象的であったようです。
「グループ討論」では、8〜9人の15グループに分かれて、4パターンのケースに関して、キャリアプランを考えたり、具体的な問題点やサポート内容を抽出するなどといった議論をしてもらいました。どのグループも白熱した議論で、あっという間の1時間だったようです。討論内容は、各グループの代表者からパワーポイントを使って発表してもらいました。自分のキャリアとパートナーのキャリアをどのようにプランしていくのかを悩んで導き、その中で結婚、出産があった場合にどのように対処していくのか、各グループの特色を感じる色々な意見が発表されました。仕事と家庭の両者を大切にしていくことを基本に考えられたプランが多く、男子学生の育児参加や育休に積極的な意見が多いことには少し驚きました。


 第2内科 
 和田 佳緒利先生


腫瘍病理 
山本 雅大先生


旭川赤十字病院 
長谷部 千登美先生

 午後のグループ発表後には、「先輩医師のワークライフ体験談」として、3人の先生からお話をいただきました。第2内科の和田佳緒利先生からは、消化器内科としてのキャリアアップをしながら、3人のお子さんを育てられ、ご主人の海外留学時には一旦仕事を離れて同行し、新たな経験をたくさんされたお話をお聞きました。腫瘍病理の山本雅大先生からは、イクメンとして医師の奥さんと共に今まさに積極的に育児参加していることや、フィンランド留学時代に出会った北欧におけるワークライフバランスの色々なケースもご紹介いただきました。旭川赤十字病院の長谷部千登美先生からは、ライフイベントの時期によって、ワークとライフのバランスの重きを上手く変えながらキャリアアップをされてきた経緯をお話しいただき、内科医としてそして母としてのたくさんのご経験から学生への熱いメッセージをいただきました。学生さん達は、体験談を聞いて、これまで知らなかった世界が衝撃的であったり、将来の自分の医師像をイメージすることができたりなど、様々な感情を抱いてくれたことと思います。
最後に自身のキャリア未来年表と、ポストアンケートを記載してもらい、二輪草センター長の山本明美先生からはスタイルチェックによるタイプ別診断を説明していただき、講義を終了しました。この講義をきっかけに、ワークライフバランスとキャリアプラン構築の重要性を考えることのできる学生さんが増えることを期待します。
グループ討論では学内のたくさんの先生方にタスクフォースとしてお手伝いいただき、グループ発表でもご感想をお話ししていただきました。青木先生(免疫病理)、菅野先生(二輪草)、岸部先生(耳鼻咽喉科)、岸部先生(皮膚科)、木ノ内先生(眼科)、住友先生(フロンティア)、高橋先生(神経内科)、高林先生(放射線科)、野津先生(地域医療教育)、長谷部先生(循環器内科)、堀先生(皮膚科)、蒔田先生(教育センター)、山本先生(二輪草)、山本先生(腫瘍病理)、吉田先生(解剖)(五十音順、敬称略)、お忙しいところお時間を作っていただきましたことを深謝いたします。

蒔田 芳男 教授 菅野 恭子 先生 山本 明美 教授