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平成26年「ワークライフバランス」の授業

終了報告

2014年8月18日
対象:医学科3年生


授業の風景


 グループ討論の様子 

 平成26年8月18日、医学科3年生を対象として「医学概論ワークライフバランスを考えよう」と題して演習を行いました。朝8時40分から夕方4時20分まで1日かけて、講義やグループディスカッションを通して医師のワークライフバランスを考えていただきました。出席者は、102名でした。まず、教育センターの蒔田教授からご挨拶いただいた後、二輪草センター助教の菅野先生から「医師のワークライフバランス問題と二輪草センター」と題してお話がありました。ご自身の経験を紹介しながら女性医師の出産のタイミングや子供を産んだ後の保育園、ファミリーサポートセンターなどの社会的資源の活用方法、二輪草センターのコンセプトをわかりやすく
お話しいただきました。グループ討論では昨年までのケース別のディスカッションではなく、今年はキャリアプランを考えるという課題のもとに、女子学生、女性医師のキャリアプランを立ててもらいました。13グループに分かれ、3つのシナリオについて、キャリアプランをたて、質問に対しての答えを議論をしてもらいました。それぞれのグループで、活発な議論が展開されていました。グループ発表では、夫(男性医師)にも育休をとってもらうという意見が沢山出ていました。どんどんキャリアアップを目指していくプランや育児短時間勤務制度などを利用して少しゆっくりキャリア形成を行うプランなど、さまざまなキャリアプランが紹介されました。また、育児中の女性医師に対して、家族や友達、同僚、上司はどの様にサポートしたらよいかという問いに対しても、活発な意見が交わされました。


リハビリテーション病院
 小山先生


血管外科学分野 
東教授

 先輩医師の体験談では、皮膚科の島村先生、リハビリテーション病院の小山先生、検査部の赤坂先生、血管外科の東教授にご自身のこれまでの経験をお話ししていただきました。島村先生は妊娠・出産・育児をしながら、キャリアを継続することの大切さを話してくださいました。小山先生には育ボスの経験とリハビリテーション病院のサポートシステムについてお話しいただきました。赤坂先生には先生ご自身の子育て経験と、たくさんのお友達や後輩の先生方の経験をお話しいただきました。東教授には奥様が作成されたというスライドに先生独自のお考えを加えてこれまでの先生と奥様のキャリアと結婚生活の様子を具体的に真摯にお話しいただきました。4人の先生方は、学生にとって良いロールモデルになったことと思います。  
 また、このワークライフバランスの講義の過去2年間の活動と学生さんへのアンケート結果を7月に和歌山県立医大で開催された日本医学教育学会で発表してきました。秋田大学の蓮沼先生は、秋田大学、神戸大学、旭川医大が連携してワークライフバランスの講義を行っていることも発表して下さいました。
 最後になりましたが、授業を開催するにあたってご協力いただいた教育センターの蒔田教授、健康科学講座の吉田教授、タスクフォースとして参加くださった諸先生方(解剖:吉田教授、教育センター:蒔田教授、地域医療教育学:野津先生、フロンティア講座:住友先生、薬剤部:粟屋先生、検査部:赤坂先生、病態代謝内科:安孫子先生、眼科:高宮先生、皮膚科:堀先生、耳鼻科:岸部先生、病理:山本先生、二輪草センター:山本教授、菅野先生)にお礼を申し上げます。ありがとうございました。