平成27年度
  「訪問看護ステーション看護師のための
                生涯学習支援研修」

終了報告

平成27年8月19日(水)・20日(木)2日間


上野看護師


研修会の様子

 8月19日(水)20日(木)の2日間で、訪問看護を実践している看護職の皆さんを対象とした「生涯学習支援研修」を開催しました。市内の6施設から13名の参加がありました。この研修の目的は、訪問看護に必要な知識・技術の再習得の機会とすることと、大学病院と訪問看護ステーションの交流を図ることにあります。
 1日目は11名の参加で、研修テーマは、「在宅でできるスキンケア〜観察の基本から褥瘡の対処まで〜」とし、皮膚・排泄ケア認定看護師上野直美さんに講師をお願いしました。
褥瘡の予防、評価方法、創傷被覆材の使用方法など盛りだくさんの内容でした。評価スケールの使い方や被覆材の選択についての質問があり、アンケートでは、「褥瘡の原因を理解し解決することが大事であることに気付いた」「今実施しているケアで良いと再確認できた」「新しい知識・技術が得られ勉強になった」などの感想があり、大変好評でした。褥瘡ケアは在宅では多く直面する課題であることから、参加者は真剣な表情で聞いていました。
 2日目は、8名の参加があり、「食べる欲求を支えるケア〜摂食・嚥下リハビリテーション〜」について、リハビリテーション部言語聴覚士の林圭輔さんに講義していただきました。内容は、摂食・嚥下のメカニズム、高齢者の摂食・嚥下の問題点、嚥下のリハビリなどについて、動画を用いた講義や演習で非常にわかりやすく即実践に生かせる具体的な内容でした。研修者からは、困難な事例についての質問があり時間が足りないほどでした。
また、アンケートでは、「日ごろのケアを振り返る機会になった」「勉強になった。ケアに生かしたい」「1日でも長く経口摂取できるようにリハビリを行いたい」など大変好評でした。講義の中で、“食べられる人が食べさせられていない”現状があるとのお話があり、摂食・嚥下のメカニズムを知りアセスメントし適切にケアすることで「食べられる」人が多くいることを知りました。
 この研修は今年で3回目になりますが、今後も大学病院と地域との交流を図り、看護の実践力を高める研修となるように検討し継続したいと考えています。

看護職キャリア支援職場適応支援担当 菊地 美登里