平成25年度
  「地域で働く看護職のための生涯学習支援研修」

終了報告

平成25年11月26日(火)・28日(木)2日間

 旭川医科大学二輪草センターでは、今年度新たな取り組みとして、「地域で働く看護職のための生涯学習支援研修」を行いました。訪問看護を実践している看護職から「看護技術などの基礎を再度学習できる場がない」「病院での治療処置が進歩し不安」などの声があり、大学の施設を活用し地域貢献ができないかと考え企画しました。
研修の目的は、@訪問看護に必要な知識と技術を再習得することA大学病院と訪問看護ステーションの交流を図ることです。11月26日(火)、28日(木)の2日間で行い、定員は5名としました。
   1日目は「基礎看護技術」の研修を実施し参加者は2名でした。現場で必要とされる技術であるが体験の機会が少ないとのことで、「末梢静脈留置針挿入」「経尿道的膀胱留置カテーテル挿入」の技術について、DVD視聴後モデルを用いて演習を行いました。
 看護職キャリア支援教育担当三浦看護師長と6階西病棟横井副看護師長がマンツーマンでサポートし、参加者からは一つ一つ丁寧な説明で余裕をもって学べたとの感想をいただきました。また、在宅での実践の工夫や困難な事などの情報交換ができ、私たちにとってもよい学習の機会になりました。
 2日目は「在宅での運動機能リハビリテーション」について行い、参加者は5名でした。リハビリテーション部理学療法士朝野さんに、廃用予防や在宅でできる基本的な機能訓練について、講義と実技を合わせて実施していただきました。現場での疑問や困難事例について参加者から活発な質問があり、対応策を参加者全体で考え共有することができ有意義な時間になりました。最後に、講師の朝野さんから「急性期病院は在宅のことを知る必要があり、在宅医療・看護にかかわる人は急性期の患者のことを知る必要がある」と話され、改めて急性期病院の看護職が在宅看護を学ぶ必要性を感じました。
 初めての取り組みで不安もありましたが、参加者からは「大変良い企画で継続してほしい」「もっとリハビリや看護技術について学びたい」との意見があり、今回のような研修の機会を必要としていることがわかりました。
 今後は、ますます在宅医療・在宅看護の重要性が高まってきます。訪問看護にかかわる看護職、病院施設の看護職の双方が有意義な研修となるように検討し共に学んでいきたいと考えています。

職場適応支援担当師長 菊地 美登里



 
   
研修会の様子