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テーマ「先輩医師の研修の様子をお聞きしよう!」

終了報告

2021年6月28日〜7月16日(学内限定Web公開)



水永 健志先生


齋藤 日香里先生


田 舞先生

 第13回合同入局・地域枠説明会は、2021年6月28日(月)〜7月16日(金)の学内限定web公開にて、卒後臨床研修センターと二輪草センター主催、旭川医科大学医学部医学科同窓会共催のもと開催されました。研修医の先生方のご発表の第一部、各講座・診療科の動画プレゼンの第二部、さらに研修医が選ぶ優れた指導医の表彰を行いました。
≪第一部≫
「先輩医師の研修の様子をお聞きしよう!」とのテーマで、3名の2年目研修医の先生方に研修についてご講演いただきました。
水永健志先生は泌尿器科に入局後、市立旭川病院にて初期研修を行っておられ、「新人当直医独り立ちプラン」「救急外来カンファレンス」「救急外来Review」「Clinical tips(指導医も知りたい他科の知識)」「メンターシップの導入」といった市立旭川病院の研修の特徴についてご紹介いただきました。メンターシップは2012年から開始され、研修医がメンターとなる先輩医師の先生を診療科を超えて指名でき、選択科や将来の進路などから私生活のことまで幅広く相談できる制度とのことでした。市立病院で研修ができない科については、自由選択で他院での研修ができるそうです。
齋藤日香里先生は、旭川厚生病院での初期研修を選択するまでの道のりと実際の研修生活をご紹介いただきました。入局された耳鼻咽喉科の研修も初期研修中に始めたいという思いと、少人数での研修のほうがご自身に向いているのではないかと自己分析され、旭川厚生病院の研修を選択なさったとのことでした。各診療科で基本的な処置を経験させてもらったり、二次救急日当直当番は自分たちでできる範囲のことを行いつつ、各専門診療科にコンサルトを行ったり、悩ましい症例は上級医に相談することで、診療技術・アセスメント・プレゼンともにトレーニングになっていることを実感できるそうです。
高田舞先生は、専攻する循環器症例、さらには救急症例が沢山経験できること、必修が1病院で全部終わること、common diseaseから重症疾患外傷まで経験できることから名寄市立病院で1年目の研修を行うことを選択なさったそうです。名寄市立病院では外来研修があることや、レクチャーなどの学習の機会が多いこと、救急日当直の様子をご紹介いただきました。また、たすき掛けの良い点として、市中病院では多くのcommon diseaseを経験でき、大学病院では地方では難しかった専門治療を経験・勉強できる、研修医は多いが決して担当症例数が少なくなるわけではなく、人数が多いからこそ研修医でいったんディスカッションしてから上の先生に相談できるなど、市中病院と大学病院の良いところを経験できることを挙げておられました。 
事前に学生さんからいただいたご質問の中には、早めに専攻科をきめるべきですか?というご質問がありました。学生時代に入局を決められた3名の先生ですが、初期研修中に専攻診療科の関連症例を経験させてもらえたり、研修先の相談などを医局に行え、研修先の同門の先輩にも仕事の相談をしやすいなどのメリットがあること、しかしながら必ずしも急いで専攻を決める必要はないことをお話しいただきました。各病院でよりよい研修となるようご対応いただいており、各々の病院にて研修の特色があること、研修医の皆様が熱心に研修なさっておられる様子が感じられる内容でした。

             
           医学部医学科同窓会長
            原渕 保明教授
    
 卒後臨床研修センター長
   牧野 雄一教授

≪第二部≫
例年ポスター展示しておりました各講座や診療科でのプレゼンテーションは、今年初めてwebでのプレゼンテーションといたしました。動画総再生数は5206件に及び、ご視聴くださいました皆様に感謝いたします。
プレゼン動画はいずれも力作でしたが、投票によりベストプレゼン賞は整形外科学講座、ベストインプレッション賞は皮膚科学講座、ベストインパクト賞は産婦人科学講座が受賞なさいました。旭川医科大学医学部医学科同窓会から副賞と参加した講座や診療科への参加賞をいただきました。また、投票数は産婦人科講座と同数ながら、動画再生回数により次点となりました救急医学講座へも、副賞が授与されました。また、今年から投票してくださった学生の中から1名、抽選で参加賞をお届けします。
授賞式の様子は8月25日〜9月1日まで公開しています。
https://www.youtube.com/playlist?list=
             PLM97ko970cqu-K8cEA1iTAZTiyjyKYlIX

                 
      ベストプレゼン賞  ベストインプレッション賞  ベストインパクト賞
       整形外科学講座      皮膚科学講座     産婦人科学講座

   
≪研修医が選ぶ優れた指導医 表彰≫
昨年、合同入局・地域枠説明会が開催できておりませんでしたので、2年分の表彰となりました。2019年度の優れた指導医としては、救急科の黒嶋健起先生、神経内科の澤田潤先生、同じく神経内科の齋藤司先生が選ばれました。2020年度は救急科の黒嶋健起先生が2年連続選ばれました。普段の熱心かつ丁寧なご指導に敬意を表します。

     
               授賞式の様子
         (左4番目から齋藤先生、黒嶋先生、澤田先生)

≪おわりに≫
昨年はCovid-19感染拡大にて開催できなかったため、学生・研修医の皆様に少しでも情報をお届けしたいとの思いで開催させていただきました。手探りの中でのweb開催でもあり、不行き届きの点が多々あったと存じますが、皆様からのご意見を来年以降の説明会に活かしていきたいと思います。お忙しい中ご発表くださった3名の研修医の先生方、診療・教育・研究でご多忙な中、動画作成・提出をいただきました担当の先生方、視聴くださいました学生・研修医の皆様に感謝いたします。

               二輪草センター副センター長 赤坂 和美