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テーマ「先輩医師の多様な働き方を学ぼう!」

終了報告

2019年6月25日


黒田 真実先生


川口 ゆりや先生


福浦 愛先生


齋藤 善也先生

 令和元年6月25日に12回目の合同入局・地域枠説明会が開催されました。今年度も前半に仕事と子育てを両立されている2名の先生方にご講演頂き、後半は本学の地域枠で入学、卒業された2名の先生方に体験談を講演頂きました。最初に小児科の黒田真実先生に2歳の娘さんを育てながらどの様に両立されているかについてお話しして下さりました。同僚に育児に理解のある先生が多く、生後8ヶ月でスムーズに復帰できたそうです。つらい時もありましたが、仕事復帰を決めたのは自分、子供は楽しく保育園で過ごしていてると考え乗り越えてきたそうです。育児が小児科医としての仕事に活きているそうですが、ご自身の子供が病気になると1人の母親としておどおどしてしまうとのことでした。仕事と育児のバランスの取り方に迷走されているそうですが両立のコツとして@完璧は無理A協力してくれる人に感謝B余裕があることが大切C頼れるものはとにかく頼るD悩みを共有するE協力的なパートナーに出会うことを挙げていました。中でもEが両立に一番大切とのことでした。最後に学生へのメッセージとして妥協せず自分の道をすすんでほしいとお話しされました。続きまして眼科の川口ゆりや先生ですが、科を選択するにあたって子供がほしい、楽しく・長く働きたい、子供ができたときに戦力外になりたくないという思いから眼科を選ばれたそうです。子供ができるまではがむしゃらに働かれたそうです。産後は夫の協力もあり楽しく育児が出来たそうですが、慣らし保育で子供の人見知りや食事拒否で復帰の壁を感じたそうです。働き方のコツとしては@夫をおだてて徐々に家事・育児に関わってもらうようにするA職場ではすすんで雑用をして罪悪感と上手につきあうB全部思い通りにしようとしないC楽しく働くことを挙げていました。2人の先生方に共通していたのは周囲への感謝の気持ちを忘れないことでした。3人目は第二内科福浦愛先生がご自身の研修生活やその後の地域医療についてお話しいただきました。最初に北海道医師養成確保修学資金における9年間の義務についてわかりやすく説明頂きました。大学での初期研修後、ご自身の専門分野のあるリウマチ専門医教育施設がある滝川市立病院で二年間働かれていますが、滝川では主治医制をとっており、内科医、上級医が多く、医師間の垣根が低いため相談しやすく勉強になったそうです。地域枠はしばりではなく総合的に診れる医師を育成するものであり、新専門医制度が目指しているものと同じであると話されておりました。最後は第二外科の齋藤善也先生にお話し頂きました。医師のイメージとしてメスを持てる人、救急ができる人、というのがあり外科を選択され、やりたいことを自由にやらせてもらえる遠軽厚生病院での研修を選択されました。大学でも外病院でも一般症例の経験は診断まではどちらも同じであるとお話しされていました。ご自身が病気を経験され、人は必ず死ぬということ、その時自分を診てくれるのは自分の周囲にいるスタッフ、後輩達ということに気づき、自分が成長し、自分の行く末を任せられるように後輩を育成したいと話されていました。

             
             吉田 晃敏学長
   
  原渕 保明同窓会長


最後に毎年恒例のベストポスター賞の発表がありました。各科それぞれの魅力が掲載された素敵なポスターが多数あるなか、今年もインパクトのある耳鼻科が受賞されました。ベストサポーター賞は医師からは整形外科講座伊藤浩教授が表彰されました。日々の生活を「大切に想う人と愛おしく過ごす」ことが重要で、家庭の事情への配慮が高く評価されていました。また麻酔蘇生学講座講師神田恵先生が子育てとペインクリニック、基礎研究、大学院生の指導を両立されており4名の先生方からの推薦がありました。看護師からは外来の菅原友美師長が選ばれました。業務が多忙な時スタッフを気遣い、対応がとても丁寧で優しく安心して働くことができたそうです。また、昨年度から始まりました研修医が選ぶ優れた指導医に神経内科澤田潤先生、呼吸器センター南幸範先生、梅影泰寛先生、天満紀之先生、皮膚科佐々木健太先生、感染制御部風林佳大先生が選ばれました。今回は学生・研修医が18名、職員44名と前年度より少ない参加人数でしたが、今後の働き方や研修先の選択に参考になる充実した内容だったと思います。毎年サンドイッチと飲み物を提供して下さる医学部医学科同窓会にお礼を申し上げます。また、お忙しい中ポスターを作成して下さった各医局の担当の先生方、誠にありがとうございました。先輩医師の働き方を知る良い機会ですので、来年度の説明会には是非多くの学生・研修医にご参加頂けたら幸いです。

           
           ベストポスター賞
            (耳鼻科)
   
  ポスター展示の様子
 

         


各科スライドpdf

<ベストポスター賞> 耳鼻咽喉科・頭頚部外科

内科学(消化器・血液腫瘍制御内科学分野) 小児科
整形外科 臨床検査医学
緩和ケア診療部 社会医学









 <ベストサポーター賞> 詳細はこちら
     整形外科        伊藤 浩教授
     麻酔・蘇生学      神田 恵講師
     看護部外来NS     菅原 友美看護師長

   
  <研修医が選ぶ優れた指導医> 
      神経内科       澤田 潤先生
      呼吸器センター    南 幸範先生
     呼吸器センター    梅影 泰寛先生
     呼吸器センター    天満 紀之先生
     皮膚科        佐々木 健太先生
     感染制御部      風林 佳大先生
 
            
           神経内科 澤田先生  呼吸器センター 南先生