「NPOイ―ジェイネット」法人会員登録記念

第3回イブニングセミナー

終了報告

日時:2010年10月20日(水)
対象:全職員(休業中の方も含む)・
学生・市内外医療関係者


内田 伸恵 先生


講演会場の様子

10月20日(水)、『イブニングセミナー』を開催し、55名の方が参加されました。

まずはじめに、二輪草センター 岸部麻里助教から「介護についてのアンケート結果報告」があり、職員の多くが介護に対して不安を抱えていること、本学の介護支援制度を知らない方が多いこと等を受けて、介護について理解するためのセミナーの開催や相談窓口を設置し、情報提供、専門部署への紹介、精神面の支援などが提案されました。
復職支援の取組と実績」の発表が行われました。復職支援プログラムの内容について写真を交えながら説明するとともに、復職者数が平成20年度に2人、21年度が12人、今年度は10月1日現在で11人と徐々に増加傾向にあり、産休・育休後も生き生きと働いている状況について報告がありました。

その後、特別講演として 島根大学医学部放射線医学講座がん放射線治療教育学教授ワークライフバランス支援室長 内田 伸恵先生をお招きし『働きやすく学びやすい大学を目指して 島根大学医学部ワークライフバランス支援室の取組』についてお話いただきました。
島根大学医学科は45%を女性が占めています。卒後研修制度以降、大学病院に残る研修医が激減している中、女性研修医や看護師にとって働きやすい病院とする目的で文科省医療人GPの採択を受け「女性スタッフ支援室」が開設されました。現在は、性の区別なく皆が働きやすく学びやすい医学部・附属病院を目指し「ワークライフバランス支援室」と名称を変更し積極的な支援活動を行っています。支援内容としましては、キャリア教育、相談窓口、保育支援、情報発信、時短勤務の提供・復帰支援の5事業に分かれています。その中でも保育支援は、学内保育所、病児・病後児保育室の他に学童一時託児を今年度10月より開始し、夕方の会議等にも対応しているということでした。また、医療人が末永く従事できるように、若いうちから家庭と仕事の両立意識を高めてもらおうとキャリア教育にも力を入れています。対象は新人看護師、研修医、学部学生にとどまらず、医学部のオープンキャンパスや県内の高校でも講演会や座談会を開催しているということでした。
講演後には常勤の育児短時間勤務を医局の中でどのように浸透させて行ったら良いか、学童一時託児のシステムについて活発に質問が出るなど、大変有意義な時間を過ごすことができました。また、今回の講演会では、国立大学で唯一“はたらきやすい病院機能評価”を認証取得されている島根大学病院に旭川医大も続いていけるようにと、意識を高めることが出来たのではないかと思います。

内田先生にはお忙しい中遠方までお越し頂き、貴重なご講演を頂きましたことに、心より感謝を申し上げます。

松野 丈夫 病院長 上田 順子 看護部長
岸部 麻里 助教 菊地 美登里 看護師長