二輪草センター開設10周年記念セミナー
      「働きがいのある職場づくり」

終了報告

日時:2017年10月17日(火)
対象:全職員・学生





セミナーの様子

 平成29年10月17日に二輪草10周年記念セミナー開催しました。まず初めに吉田晃敏学長からご挨拶をいただき、菅野恭子助教による二輪草センターの歩みについてのお話がありこれまでのセンターの活動を振り返りました。今回は「働きがいのある職場づくり〜これからの二輪草センターに求められること〜」のタイトルで三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社シニアコンサルタントの米村紀美氏をお招きし、ご講演頂きました。働く人々を取り巻く環境が変化しており、性別や年齢、時間制約の有無など人材が多様化しています。全体的な労働人口が減少しており、これからは時間制約のある社員が主流となり、限られた時間の中で能力を発揮する働き方が求められています。多様な勤務形態に期待できる効果として常勤職員も、ライフイベントに応じた働き方が選択できることがあげられます。勤務形態が多様化することで生じる課題として、仕事と子育てを両立しながら働く女性が増加するなか、彼女たちが活躍できているのか、今後活躍できるのかということがあります。この問題提起の後それぞれの部署ごとにグループを作りグループワークを行いました。部署毎のディスカッション後の発表では各々の部署の問題点や解決策について多数の建設的な意見がでました。その後の講義では生産性を高める業務体制・管理のポイントとして、時間制約の中でも質の高い医療サービスを提供できる仕組みを作ることが必要であること、時間制約を前提とした業務体制を整えつつ、短時間勤務でも正職員としての役割を担える仕事配分を行うことが重要であること、短時間勤務の仕事は業務内容・責任等はそのままで業務量が減少するパターンが、本人の希望との一致度が高いことがお話しされました。また、公正な評価・報酬のポイントとして各々の所定労働時間内に応じて担うべき役割を基準とした評価を行い、報酬に反映する事で自分の頑張りが認められていると自覚することができるとのことでした。働く時間に制約があっても、本人の成長につながるような目標を設定し、仕事ぶりや達成できたことを適切に評価することがモチベーションの向上につながると述べられました。キャリア形成については、満足のいくキャリアとは自分自身で作るものであり、自分がキャリアに求めるものを明らかにすることが必要です。また、自分の希望と周囲から期待される事のバランスが大切で、偶然の出来事も味方につけるハプスタンスアプローチを紹介くださいました。目標を設定し、やるべき事を明確にすること、少しずつやれる事を増やしていくこと、直属の上司は配慮はするが遠慮をしないこと、自分と人とは違うという前提でまずは話を聞いていあげることが大事ともお話がありました。今回の講演には多くの職員にお集まり頂きました。活発な意見交換もあり有意義な時間を共有できたのではないかと思います。二輪草センターは当院での働きやすい仕組み作りに貢献できる様、これからも活動を続けていきたいと考えております。

                 二輪草センター助教  菅野 恭子