教室には、神経生理(脳波)、神経化学、および神経病理の三つ の研究グループがあります。千葉教授の指導のもとにこれらのグル ープは相互に連携を保ちながら仕事を進めており、実験で得られた 成果を臨床に反映させ、科学的かつ合理的な治療法を確立すること をめざしています。
てんかん、意識障害、睡眠覚醒障害に関する研究を広範に行っ ています。千葉教授が、ブリティッシュ・コロンビア大学WADA 教授と共同で推進したてんかんの神経機構に関する一連の研究は、 現在、実験動物におけるけいれん反応の検討として行われている中 脳の電気刺激実験や脳幹への興奮性アミノ酸の微量注入実験へと展 開しています。また、てんかん、意識障害、睡眠覚醒障害、透析不 均衡症候群など各種疾患における脳波やポリグラムのコンピュータ を用いた定量的解析も行われています。
向精神薬の作用機序やストレスに対する生体の反応機制を明ら かにすることを目的として研究を行っています。興奮性アミノ酸が 動物行動に及ぼす影響、ストレス適応や抗精神病薬による行動変化 における皮質ドーパミン系の役割、精神異常惹起物質が脳内神経伝 達系に及ぼす影響などを検討しています。
中枢神経系の老化過程や老化と関連の深い神経変性疾患の病 態を解明することを目的に電顕的、あるいは免疫組織化学的手法を 用いた研究を行っています。老化のモデル動物であるプロテアー ゼ・インヒビター脳室内投与ラットを用いた研究や、米国ケース・ ウェスタン・リザーブ大学との共同研究によるアルツハイマー病脳 神経細胞内RNAの酸化的傷害に関する研究を行っています。また、 臨床的には、酸化的ストレスと関連が深い虚血性因子についてアル ツハイマー病患者で再検討することも重要な課題と考えています。
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