プレートテクトニクス(plate tectonics)は、プレート理論ともいい、1960年代後半以降に発展した地球科学の学説。地球の表面が何枚かの固い岩板(プレートと呼ぶ)で構成されており、このプレートが対流するマントルに乗って互いに動いていると説明される。地球は半径約6,500kmであるが、その内部構造を物質的に分類すると外から順に、地殻(深さ約10km〜30km)、上部マントル(〜約670km)、下部マントル(〜約2,900km)、外核(外部コア:〜約5,100km)、 内核(内部コア)の層構造になっている。マントルは定常的に対流しており、一定の場所で上昇・移動・沈降している。プレートはその動きに乗って移動しているが、プレート境界部では造山運動、火山、断層、地震等の種々の地殻変動が発生している。(Wikipedia 参照)

 このマントルの対流による、数億年単位で上昇・移動・沈降を繰り返していく地球内部各層の動きですが、その表面の薄皮一枚の上で生活を営んでいく生物にとっては、その地球活動一つ一つが「生死の境目」であるとともに、しかし、それなくしての「現在の世界(地球)の姿」もなかったことを考えるとき、地球中心部から上昇してくるマントル(溶岩)と、共に湧き上がってくる「講座名群」の姿が見えてくるのでした。

旭川医科大学 研究フォーラム Vol.9 No.1