小惑星(asteroid)は、太陽の周りを公転する惑星よりも小さな天体であり、その多くは火星と木星の間の軌道を公転しているが、地球付近を通過する可能性のあるものも存在する。現在までに、世界で発見され登録された小惑星は約30万個にのぼる。2005年9月に、宇宙機「はやぶさ」が小惑星イトカワ(日本のロケット開発の父・糸川英夫博士の名に因んで命名)近傍に到着し、可視光での撮影、近赤外線スペクトルの測定、レーザー高度計による測地、および蛍光X線の観測を行い、小惑星表面の物質のサンプルリターンを行い、2010年に地球へ帰還する予定である。(Wikipedia より)
 また専門書によると、地球上での生命の誕生は約10億年経った頃と言われており、その進化の過程は連続的に変化しているというよりは、段階的に急変しているように見えるそうです。生命種の段階的区分によって、古生代、中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)、新生代に分けられ、各生代、各紀の最後には、前時代の大半の生命種を消し去る大絶滅が起こっており、その時点で全地球規模の大変革が起こったことを示していると。その原因としては、マントルやコアの対流などの内因や、小惑星衝突などの外因が推測されます。白亜紀と新生代第三紀の境界における大絶滅は、6,500 万年前にメキシコ・ユカタン半島に落下した直径10kmにも及ぶ小惑星の衝突によるとの考えが有力です。絶滅を乗り越えたわずかな種が、前時代を支配していた恐竜のいなくなった空間で、それまでとは全く異なった進化過程を展開し、現在の私たち人類(ホモ・サピエンス)の誕生につながっていったと考えることができるかもしれません。
 もし、それら小惑星の軌道が逸れ、大衝突の一つでも起こらなかったとしたら、あるいはもっと多かったとしたら、今の私たちは存在していなかったかもしれない・・・そんなことに思いを馳せながら、小惑星ならぬ地球生命の源(講座名群)が原始の地球に衝突していく様を描いてみました。

旭川医科大学 研究フォーラム Vol.7 No.1