講座名中、色の変わっている部分があります。何を連想されるでしょうか?
 創刊号においてビッグバンをモチーフにイメージ化してみましたが、専門書によると「ビッグバンの初期段階において、核分裂と核融合により全ての元素が生まれ,光が放出された。」とあります。今回は、下部の銀河と上部の原子模型の中心を、高エネルギーを持つ一条の光が貫いている状態を描いてみました。この両者の間には、幾何学的な相似性を感じます。このように、図形の一部を拡大すると元の図形と一致することを自己相似といい、そのような性質を持った幾何学をフラクタル幾何学と呼ぶようです。例として、海岸線、樹木,雪の結晶などがあげられます。ある意味で、宇宙はそのスケールを問わずフラクタルな構造の連続であるとも考えられます。 
 そのようなことに思いを巡らせながら、講座名を見つめていると、さまざまな【元素記号】が浮かび上がってきたのです。(一行に一元素)

旭川医科大学 研究フォーラム Vol.2 No.1