太陽は、怖い。昔から太陽を仰ぎ見るとき、眩しさの向こうに、その燃えさかる様と途方もない熱さを感じてきました。地球から太陽まで光で8.3分かかると言われます。1億5,000万km。その中心温度は、15.7 x 10Kであり、表面はおよそ6,000 K。日常生活の中で実感できる熱さが、せいぜい都市ガスの炎:2000度弱であることを思うと、異常な高温に怖れを感じます。

 燃料は水素であり、中心核において熱核融合によってエネルギーが取り出される。太陽の半径は約70万kmあり、地球の約110倍。内側から、中心核、放射層、対流層、光球、彩層、コロナより構成される。光球より上層の光透過性の高い部分を太陽大気と呼ぶ。プラズマ化した太陽大気上層部は太陽重力による束縛が弱いため、惑星間空間に漏れ出している。海王星軌道まで及ぶこれを太陽風と呼び、オーロラの原因ともなっている。(Wikipedia 参照)

 普段何気なく、身に受けている太陽の日差しの加減は、地球上の生物にとって絶妙です。また、太陽からの距離、水が固体・液体・気体として存在できること、大気の存在できる程よい重力・・・。途轍もない数の偶然の果てに、私たちの命があることを思うとき、太陽に対する想いが畏怖ばかりでなく、畏敬の念にも変わってくるのでした。そのような想いを抱きながら、太陽を見つめていると、コロナをまとった講座名群が互いに熱核融合反応を起こしながら、放射されていく様が眩しく目に飛び込んでくるのでした。