微生物講座紹介       

微生物学講座は、初代東匡伸名誉教授が平成12年3月退官し、細菌学から微生物学講座へと名称変更された。その後現教授若宮伸隆が平成12年11月に大阪大学微生物病研究所より赴任、現在に至っている。

現スタッフは、教授若宮伸隆、准教授大谷克城、助教森健一郎、助教松田泰幸、技術補佐員石井育子の5人である。

講座の理念は、「開かれた研究室」である。学生、卒業生、外部からの研究者と共に、微生物学、免疫学、生化学、分子生物学の研究の楽しさとすばらしさを共有し、その研究により旭川から世界に文化、情報、哲学を発信して、世界への社会貢献が目標である。

講座の研究テーマとしては、生体防御に関わるコレクチン研究が主なものである。若宮教授が前赴任地から続けてきた研究テーマで、新規クローニングされた遺伝子の解析が近年進み、スカベンジャー受容体機能をもつ膜蛋白質であるCL-P1CL-K1の研究が急展開を見せている。CL-P1は主に血管内皮細胞に存在し、先天性免疫に関わるばかりでなく、動脈硬化やAGE化合物の受容体としても機能している可能性があり、CL-K1は生体にユビキタスに発現し、生体防御に関わる新しい知見が明らかになりつつあり、大学の内外で共同研究が行われている。さらに、平成19年度から、文部科学省知的クラスター事業に参画し、天然物素材から機能性食品を開発するための評価系を構築し、地域産業の活性化に寄与する研究も開始している。

教育活動としては、医学科において微生物学、免疫学、免疫学実習、微生物学実習を、また看護学科1年生では感染免疫学を担当している。また、医学英語IV A、医学英語IV B、3年生・4年生を1受け入れている。

教室のセミナーは毎週水曜日5時半から、総合研究棟4F微生物学講座図書室で行っており、医学英語の学生や当教室員、共同研究員、外部研究者が参加して行われている。セミナーでは微生物学にとらわれない生命科学全般にわたる論文抄読が毎回行われる。

また、月に一度progress report として、各教員、大学院生が行っているそれぞれの研究に関する検討会を行っている。

現在の研究テーマは新規コレクチンの機能解析と機能性食品についての研究が中心であり、本テーマは我々の健康に密接に関与しており、興味をもっておられる学生諸君、医師、コメディカルスタッフ、また食の在り方や機能に興味をもっているみなさん、是非当研究室へお越しください、世界へ発信するbasic scienceを一緒にやってみませんか?