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不妊症とは

不妊とは

妊娠を希望した男女が、ある一定期間性生活を行っているにも関わらず、妊娠しない状態をいいます。ある一定期間とは、通常は2年間を指しますが、最近では 1年間と考えることも多いようです。これは、避妊しない場合、80%以上のカップルが1年以内に妊娠する為です。2年では90%以上のカップルが妊娠する と考えられます。カップルの間で過去に一度でも妊娠したことがある場合は続発性不妊、一度も妊娠したことが無い場合は原発性不妊と言います。不妊に悩む カップルは10組に1組の割合で存在すると言われています。

また、妊娠はするものの流産や早産をくり返して生児が得られない場合は不育症といい、2回流産 をする反復流産や3回以上くり返す習慣流産に分けられます。習慣流産にいたった場合は、詳しく原因検査をされたほうがよいでしょう。

不妊の原因について

妊娠は下記のステップで成り立ちます。このどこかに問題があると妊娠しづらくなります。

妊娠のステップ

妊娠のステップ
1.卵巣での排卵
2.卵管での受精
3.卵管内での胚の発育
4.子宮内膜への着床
排卵障害 毎月きちんと排卵(卵巣から卵が排出される現象)しない場合です。排卵までの時期が延びていたり、黄体期(基礎体温の高温期)が短い場合なども不妊の原因になります。ホルモンは、視床下部→下垂体→卵巣と、脳からの指令ホルモンによってリレーのように伝わっていくのですが、その過程のどこに障害がおきても排卵障害につながります。
卵管因子 卵管が詰まっていたり、癒着などにより卵管が自由に動けないと妊娠が妨げられます。
  1. 卵管留水症、留膿症などによる通過障害や機能障害
    卵管は卵子を運んだり、卵子と精子が出会って受精したり、受精卵を少しの間育てたりするとても大切な働きがあります。受精卵は、卵管から酸素や栄養をもらいながら、分割を繰り返しつつ、卵管の表面に生えている細かい毛の運動と卵管の壁の筋肉の収縮により、約1週間で子宮内に移動します。卵管に何か余計なものがたまっているとせっかく拾った卵子をうまく運べないので受精することができません。またクラミジアなどの感染により、卵管の機能が落ちてしまうと、やはり受精したり運んだりすることができません。
  2. 子宮内膜症やクラミジアなどの炎症による卵管周囲の癒着
    卵管自体には何も問題がなくても、排卵した卵子を拾えない場合があります。卵管の先は、卵管采といってふわふわした手のような構造になっています。この卵管采が排卵した卵子をふわりと受け止めるのですが、何らかの原因でがっちりと癒着していると、卵子を拾いにいけないのです。お腹の中に子宮内膜症の病変があったり、クラミジアや淋菌などの感染症にかかったことがあると、このような癒着の原因になるといわれています。
子宮因子 子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮内腔癒着、子宮奇形などの器質的な病変がある場合には、受精卵が着床できなかったり、せっかく妊娠しても途中で流産に終わってしまうケースもあります。これらは必ずしも治療の必要な病気ばかりではなかったり、そのままで妊娠・妊娠継続可能なこともあったりするのですが、他に原因が見あたらずに長く不妊に悩む患者様の場合には、見つけた時点で積極的に治療することをおすすめします。
その他 染色体異常、頚管粘液分泌不全、子宮内膜症など
男性因子 ★当院では、泌尿器科と提携し、男性不妊を含めた様々な原因に対応しています。

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免疫学的不妊

原因不明 検査で異常を認めないにもかかわらず妊娠しない場合が約11%。原因が全くなく、いずれは妊娠が可能であるがたまたま妊娠しない場合と、実際は原因があるにも関わらず検出できない場合とがあります。この数字はそれぞれの施設や医療の進歩で異なってきます。

また、不妊にはさまざまな原因がからんでおり、多く の病因が重複しています。以前は不妊の原因の殆どが女性に存在すると思われていましたが、現在では、男女において原因は半々と考えられています。不妊治療は多くは女性中心になりがちですが、早い段階で男性側に原因がないかどうか検査することが大切です。

※当院では、泌尿器科と提携し、男性不妊を含めた様々な原因に対応しています。初期の治療から手術にいたるまで一貫した治療が可能です。また、地域の産婦人科とも提携し、毎日通わなければいけない注射や検査等をお近くのかかりつけ医に頼むこともできます。

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