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計測自動制御学会 第22回創発システム・シンポジウム「創発夏の学校」平成28年8月24日(水)〜8月26日(金)

チュートリアル講演・ワークショップ

創発夏の学校では,講義を聞くだけではなく実際に手を動かし,創発を体験するワークショップを実施いたします.本年度は下記4件のテーマについて,若手の有力講師をお招きして開催いたします.各ワークショップには事前準備と当日持参するものがあります.詳細は追って掲示させていただきます.


ファイルのダウンロードと注意【必ずお読み下さい】

  • 本ページでファイルをダウンロードするにはパスワード(PW)が必要です.パスワードは参加登録して頂いた方々に連絡を差し上げております.参加登録していながらそのような連絡がない場合は,右記実行委員長までご連絡下さい.
  • 本ページでダウンロードできるファイルは,第22回創発システムシンポジウムの参加者に対して教育目的のためだけに用意されたものです.それ以外での使用,2次配布はおやめ下さい.また,事前の通告なくファイルの変更,追加,削除をいたしますのでご了承下さい.

ワークショップ参加者一覧

参加申込時の希望に基づいてワークショップの班分けをしました.少なくとも第2希望までが適うように班分けしてあります.
ダウンロード(要PW)

ワークショップ一覧

WS1 電気刺激&筋電位駆動型
ヒトヒトインタフェース
〜ヒトを操る技術を体感しよう〜

島 圭介 氏(横浜国立大学)
概要:本ワークショップでは,ヒトの身体から発生する筋電位や脳波などの生体信号の計測・信号処理技術,および生体信号からヒトの動作意図を推定する方法について紹介するとともに,機能的電気刺激に関する基本的な原理・概念について紹介します.また,実際に自身の身体を用いてヒトーヒトインタフェースを体験してもらうことで,インタフェースの応用可能性について議論します.生体信号を用いたマンーマシンインタフェース技術は,国内外を問わず様々な研究機関や企業などで研究がなされており,既に実用化も進んでいます.本ワークショップでは,これら筋電義手などの基本的な生体信号インタフェースについて学ぶとともに,リハビリテーションや動作伝達などの運動学習分野へ適応するための応用技術を体験し,実践的な知識を身につけてもらうことを目指します.
【参加者の方へ】参加に当たっての予習と準備
1. 参加者に当日持参して貰うもの
  1. ノートPC
  2. 筆記用具
  3. 発表用ソフトウェア(Power Pointなど)
2.参加者に事前に用意して貰うもの(事前勉強も含む)
  1. Microsoft Visual Studio 2015 もしくは2010をノートPCにインストールしておいてください.
  2. 事前勉強用の資料: チュートリアル講演の予稿
    ダウンロード(要PW)
3. 当日の進め方の案
  1. WSについての説明、背景知識についての説明、準備
  2. プログラムおよび装置の使用方法説明
  3. グループ分け
  4. 信号処理およびインタフェースプログラム作成課題
  5. 発表資料の作成
  6. 発表
4.備考・注意事項
  1. なし

WS2 制御ネットワークと
モジュラリティ(仮)

池本 有助 氏 (名城大学)
概要:ネットワークモジュラリティとはネットワークの区画化度合いを示す量です.モジュラリティとはモジュール内の密な繋がりとモジュール間の疎な繋がりを示す幾何学的構造の特徴量であり,モジュラリティの高いネットワークは,一般的にモジュラーネットワークと呼ばれています.人工物に限らず,生物のネットワークにおいても,ランダムな構造ではなく,むしろモジュラー構造を有していることが明らかになってきました.本ワークショップでは,普段,皆さんが推進されている研究で見出されるグラフ・ネットワークを,ネットワークモジュラリティという計量で分析・解析を行うことで,いつもとは違ったシステムの見方に触れるとともに,自身の研究への活用を議論します.
【参加者の方へ】参加に当たっての予習と準備
1. 参加者に当日持参して貰うもの
  1. Excel または Matlab がインストールされている計算機
2.参加者に事前に用意して貰うもの(事前勉強も含む)
  1. 各自のご研究で観られるグラフ・ネットワークデータ(隣接行列など)
    例えば,
     ・ニューラルネットワークの重み行列データ
     ・制御システムにおけるシステム行列データ
     ・ロボットのマルチ・ボディダイナミクス
      としての拘束条件式の集合
     ・SNSにおけるユーザ間つながりデータ
     ・遺伝子発現の相関行列
     ・その他分野を問わず得られるグラフ・ネットワークデータ
  2. 事前勉強用の資料: チュートリアル講演の予稿
    ダウンロード(要PW)
3. 当日の進め方の案
  1. WSについての説明
  2. ネットワークモジュラリティに関しての説明
  3. 参加者が持ち寄るグラフ・ネットワークに関する簡単な座談会
  4. 3.に基づくグループ分け
  5. ネットワークモジュラリティの算出
  6. グループごとに発表資料を作成
4.備考・注意事項
  1. グラフやネットワークは,システム要素のつながりを幾何学的な観点から捉えたものです.ですので参加される方々の分野は問いません.むしろ,様々な分野の方々がご参加されることを期待しております.また,モジュラリティ算出を丁寧に説明することを心がけます.

WS3 データ駆動型統計モデル及び
  画像解析への応用(仮)

韓 先花 氏(産業技術総合研究所)
概要:本ワークショップでは、データ駆動科学を中心とするデータに適応的な統計解析を行い、数理モデルを構築する仕組み及び本質的なデータ有効表現研究を紹介する。データ解析では、典型的な手法としては、フリエー、ウェーブレット、フィルタリングなどの解析仕組みがあるが、それらの手法には、処理データに関係なく用いる変換関数(基底)では、数学的に手動でデザインされたもので、データに最適的だとは言えない。本WSでは、データ駆動型モデルである主成分分析、スパースモデル、Sparse and low-rank decompositionなどの解析方法の基本的な考え方の説明と適応な応用を経験し、実践的な知識を身につけさせることを目的とする。
 【参加者の方へ】参加に当たっての予習と準備
1. 参加者に当日持参して貰うもの
  1. ノートPC
  2. 筆記用具
  3. パワーポイント
2.参加者に事前に用意して貰うもの(事前勉強も含む)
  1. 1MatlabとImage processing, Optimization ToolboxをノートPCにインストールしてください.お持ちの方はそのままご利用ください。
    お持ちでない方は、以下のサイトから、
    https://jp.mathworks.com/programs/trials/
    7/26以降に評価版(30日間試用可能)のインストールとImage Processing、Optimization Toolbox のインストールを行ってください。
  2. 事前勉強用の資料: チュートリアル講演の予稿
    ダウンロード(要PW)
3. 当日の進め方の案
  1. WSについての説明、背景知識についての説明、準備
  2. データと配布するプログラムの使い方の説明
    配布プログラムのダウンロード(要PW)
  3. グループ分け
  4. データ解析課題(顔画像解析、一般画像解析)
  5. 発表資料の作成
  6. グループごとに発表する
4.備考・注意事項

WS4 ダンゴムシの創発性を引き出そう!
森山 徹 氏(信州大学)
概要:ダンゴムシは障害物に当たるたびに左右交互に進行方向を変えます。長い進化の過程で獲得されたこの「交替性転向反応」は逃避や探索に役立つと考えられています。しかし、彼らをとりまく大自然は、交替性転向反応が不利になる状況さえ、彼らに与えることがあるでしょう。そのような未知の状況を打破するのが「創発行動」です。本ワークショップでは、実際にダンゴムシの実験を行い、未知の状況を与え、彼らが創発行動を発現するかどうかを観察します。工学系の方でも気軽に取組める実験です。皆さんの今後の研究にダンゴムシがきっと示唆を与えてくれるでしょう。
 【参加者の方へ】参加に当たっての予習と準備
1. 参加者に当日持参して貰うもの
  1. 筆記用具、カッターナイフ、はさみ、定規
2.参加者に事前に用意して貰うもの(事前勉強も含む)
  1. チュートリアル講演の予稿
    ダウンロード(要PW)
  2. 森山 徹: 変異行動からの眺め. 日本比較生理生化学誌 28: 273-277, 2011→ダウンロードはこちら
3. 当日の進め方の案
  1. WSの説明、準備
  2. 交替性転向反応の確認実験
  3. 創発行動の導出実験
  4. 発表資料の作成
4.備考・注意事項
  1. 創発行動は、ダンゴムシと実験者である皆さんとの共創の結果です。あせらずじっくり取り組みましょう。
  2. 参考文献
    森山 徹: ダンゴムシに心はあるのか-新しい心の科学-. サイエンス・ワールド新書, PHP研究所, 2011
    森山 徹: オオグソクムシの謎 -深海生物の「心」と「個性」に迫る!-. PHPエディターズ・グループ, 2015

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お問い合わせ

実行委員長 千葉 龍介
rchiba_at_asahikawa-med.ac.jp
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